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最好映画。196 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」1988年。

小学校6年生の時に秋田市の映画館で観たのが「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編」1982年でした。6年経って高校生になっていた私にとって「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」というのはかなり奇異に映って、長いこと観なかったんです。アムロ・レイの戦いはア・バオア・クーの中で終わったと思い込んでましたし。社会人になってから「ZZガンダム」の絵か〜と思ってダラダラ見始めたら、実はこれがとんでもない戦争映画。冒頭での戦闘に失敗してフィフス・ルナが地球に落下し始めながら交わされるシャアとアムロの会話は、モビルスーツ = 武器と乗り物信仰で終わっていた小学生の頃のガンダム熱を完全に呼び起こされました。「地球の引力に魂を引かれた人々」の代表として、かつてのホワイトベース/アーガマの乗組員と、そこから袂を分ったったネオ・ジオン一党の政治戦。カリスマとして消耗するシャア・アズナブルと一兵卒として作戦の最前線に立つアムロ・レイですよ。「ガンダムIII」に夢中だった世代の成長に合わせて解るように作られた戦争映画以外の何者でもない。正座して観直した映画です。10年経ってものすごく線の増えたモビルスーツが無駄に消えていくさまや、ものすごく遠い場所からの発砲されるビームライフルの光線も含めて、オトナのガンダムを堪能しました。二度ある作戦の捉え方がすごくて、今ある残存勢力と今ある配置から考えるとこれしかないという組み立て。もちろんニュータイプを発揮するガンダムありきな作戦もあるんですけど、ガンダムも一兵器として扱っているところが、社会人になっても見直しやすいところです。短期間での制作という記事があちこちに残っていますが、初のオリジナル脚本を事情と都合と時間の中で最大限発揮した富野由悠季監督に最敬礼です。久しぶりにiTunes MUSICで三枝成章さんのサウンドトラックを聞いて、いや〜この音楽が大人だよなと思って書いちゃいました笑 Netflixで観れるんですけど、劇場版三部作のあと2週間くらい置いて観ることを強くお勧めします。一気に観ると訳わかんないし、Zガンダムの劇場版挟むと悩んじゃいますし(⌒▽⌒) 音楽と作画と、危なげのない大人のアムロと、大人気のないシャアの最後の戦い。TMネットワークの主題歌が聞こえた時に初めて我に帰ります。伝説のキャラクターたち大集合のマンガ祭り。昭和の人向けです。



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