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最好映画。 046 「突入せよ! あさま山荘事件」 2002年。

色々ご意見はあると思うんですが、アツい男たちの群像劇として観ると本当に面白いんです。役所広司さんを筆頭に、これでもかという昭和の男がわんさか。ものすごいカット数で一見すると何やっているのか分からないくらいの混乱もあるのに、不思議と皆の顔を覚えていて、その整理と編集はもの凄いと思います。原田眞人監督の映画は結構好きなモノが多いのですが、これと「金融腐蝕列島〔呪縛〕」は特に好きです。二本とも群像劇なのですが、ダラダラ喋っている様に見えて脇役までがキチン思い出せるし、顔を見れます。HD黎明期VARICAMをメインに使った映画にも関わらず、フィルム質感。阪本善尚さんのコントロールが隅々まで行き渡っていて、当時特有のビデオっぽさが皆無なのがオドロキです。後の「墨攻」に至るまで、阪本善尚さんの撮影、本当にスゴい!社会人になってすぐに原田眞人監督とお仕事でご一緒出来る嬉しい機会があって、ペーペーにも関わらず丁寧に答えてもらったり、他の監督と違ってモニターを全く覗かずカメラ横で演出する姿に、映画監督って違うんだなぁと若造ながら感心しました。(ロケバスに乗せ忘れて出発したことは今でも反省しておりますw) 敵は内側にいる、という構図は原田監督の映画でよく見かけますが、一つずつ解決してゆく様は面白く、これが白眉と思います。 昭和、だとか警察もののコーナーに必ずあります。

https://www.imdb.com/title/tt0324296/


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