見出し画像

最好映画。 172 「殺しの烙印」 1967年

宍戸錠さんといえば「野獣の青春」「探偵事務所23」「拳銃(コルト)は俺のパスポート」「危いことなら銭になる」どれもこれもダークな魅力いっぱいですが、私には別格に「殺しの烙印」です。殺しの手口も癖の曲がりかたも、エロ具合もこの映画は違ってました(成人映画なんだから当たり前かw)。コメの匂いが好きな殺し屋No.3、花田五郎。観念的な展開もあるんですけど、撮影の永塚一栄さんのコントラストの強い画と山本直純さんのブルース。動じない南原宏治に、自分でジャケットをかけて死ぬ大和屋竺さん。殺し仕事の描写の面白さは群を抜きます。他ではこうはいきません。灯台のシーンはもう拍手としか言いようないと思います。東宝にも東映にも大映にもない日活独自のニヒルさが、宍戸城さんであって、それが堪能できる気持ち良い映画です。林海象監督「我が人生最悪の時」(モノクロ!)にエースのジョーが現れた時は拍手拍手でした。また観ます。


www.morigu.com のんびりしてます。