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なんとなく…の功名。

100%、周りに反対されたり…
100%、間違っていると言われたり…

自分の中の感覚って必ずあると思うんです。
それが『だけど、なんとなく』という思い。

周りと自分は違うとは理解していても、
怖さから多数決の多い方を取ってしまう。

反発心や一時の怒りで出た感情ではなく、なんとなくなのです。

悪いことが起こったとしても、周りは騒いでいるのに
自分だけなんとなく大丈夫って思っていることがとても多い私。

一瞬、ハッとなったり揺らいだりすることもありますが、
なんとなく大丈夫なのです。

我が家の愛犬シロップを旦那の実家に預けた時のこと、
シロップはほんの少し開いていた玄関の隙間から逃亡。
すぐに私のところへ義母から連絡が入りました。

「ノリコさんよ、シロップがいなくなったんだよ!そっちに行っていない?」

お世辞にも頭の良いワンちゃんではないため、我が家に戻ってくることもなく、しばらくして私は旦那の実家に行きました。

最初は私もビビりましたが、この時…なんとなくが発動。
義母は私にひたすら謝るので、
「お義母さん、大丈夫ですよ。帰ってきますから…そのうち」
と伝えたんです。

義母は心配に心配を重ねて、会話にはならない程の心配のミルフィーユが
出来上がるほどです。

私、ネガティブが嫌いとかそんなんじゃなく、帰ってくるとしか思ってなかったのですよ。
もちろん、「もしも。万が一」も、ちゃんと私の傍らに用意していて、
でもそこに集中することはありませんでした。
もしかしたら、腹を括るってことだったのかもなぁ…
※なんとなく(←ここでも活躍)、腹を括るを英語だったら?と思い、
調べたら!Prepare for anythingでしたw 全てに対応するってことですね。
我ながら!万が一を用意すると書いたもんだからびっくり。

その後、1週間…シロップは戻って来ません。
警察に届け出を出したりもしましたが…
旦那の両親はとてもとても責任を感じ、会えば「すまなかった…」を
言うので、こちらも「これもシロップが決めた人生です」と伝えるしかなかったのです。

その時も私はなんとなくシロップは生きていると思っていましたけど、
戻って来るかは何とも確信は持てませんでした。

そして、ある日シロップは家から数十キロ離れた民家で保護されていると
警察から電話があったのです。少し痩せてはいましたが、外傷もなく元気でした。保護してくださった方にお礼をと思い、警察の方に訊ねると、
当たり前のことをしただけです…と仰って署をあとにされたそうです。
素敵な方に感謝です。

最強犬は今、91歳を迎え、人生最大の冒険を自分にさせてあげた思いにふけっているはず。元気ではありますが、老体に鞭打つことはなくのんびりすごしています。

なんとなく…の功名ではありましたが、必ずもっている『なんとなく』を
誤魔化したり、スルーすることなく信じてみて頂きたいです。

途中、心が折れそうになったり…不安になることもあるかもしれません。
それは通過点でしかないということです。

なんとなくという快速電車からのアナウンスはいつも
「通過しま~す!」です。
どなたでもご利用いただけます。


たくさんの愛をこめて
Share the love♡Nori


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