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アジアに通用するのか!?EASL宇都宮BREXの初戦

みなさんこんにちは。
norisuke06です。
代表戦が終わりいよいよBリーグ再開が近くなってきました。
BREX NATIONのみなさんとキングスブースターのみなさんはBリーグ再開前に今シーズンならではのイベントが待っています。
今回の記事のテーマでもある『EASL CHAMPION WEEK』です!
今回は宇都宮BREXの初戦。TNTトロパンギガとの試合についてもまとめてみましたので是非ご覧ください。
まずはEASLについて見ていきましょう。

EASLがついに開幕!

ブレックスファンはリーグ戦、天皇杯と国内の試合だけでなく昨シーズンの優勝のオプションでもあるEASLは待ち遠しいものでした。

かつてテレフィック12というアジア圏のチームが競い合う大会がありましたが、プレシーズンゲームの意味合いが大きく日本のリーグでもプレシーズンに行われておりましたが、今シーズンよりEASLとしてシーズン中にアジア圏のトップチームとのリーグ戦が行われる大会になりました。

サッカーで言えばアジアチャンピオンズリーグのような大会です。

今年はコロナの影響により延期が数回つづき、レギュレーションを変えてEASLチャンピンズウィークとして栃木県の日環アリーナと沖縄アリーナで集中開催されることとなりました。

3月1日は宇都宮ブレックスがTNTトロパンギガと試合を行いました。

昨シーズンファイナルをブレックスと戦った琉球ゴールデンキングスもこの大会に出場しており、3月2日にサンミゲルビアメンと戦いました。

今回出場するチームを確認していきましょう。


出場チーム

宇都宮ブレックス(日本)

琉球ゴールデンキングス(日本)

台北富邦ブレーブス(チャイニーズタイペイ)

サンミゲルビアメン(フィリピン)

ソウルSKナイツ(韓国)

ベイエリアドラゴンズ(中華圏)

TNTトロパンギガ(フィリピン)

今回中国のチームは不参加となりました。

グループAとグループBで分けて3月1〜3日で予選を行います。

会場は日環アリーナで開催され、日程の関係上2チームと戦い、グループの1位が決勝へ進めます。

グループ2位は3位決定戦に駒を進めることとなります。

また、グループAは3月2日に日環アリーナで試合後、3月4日には沖縄アリーナに移動して試合を行います。

3月5日は3位決定戦と決勝が行われます。

宇都宮は1日にTNTトロパンギガと3日にベイエリアドラゴンズと対戦します。

琉球は2日にサンミゲルビアメン、4日に富邦ブレーブスとの対戦です。


EASLで初代チャンピオンを目指す宇都宮

リーグ戦の成績ではあまり振るわない宇都宮ですが徐々に調子を上げてきており、特別指定で加入した高島選手、新外国籍選手のグラントジェレット選手の活躍が目立ちます。

ただし、EASLではBリーグと違いベンチに入れる外国籍選手は2名となりBリーグとは違うレギュレーションとなります。

そこで重要な役割を果たすであろう日本人ビッグマン竹内公輔選手。

長く日本代表としても活躍しており、双子の弟竹内譲次選手と有名な選手です。

竹内ツインズと言われ、竹内兄弟の世代を「竹内世代」と言われ、日本人でありながら2メートルを超える身長でどのチームも欲しがる選手です。

長く世界の舞台でも戦ってきた経験をEASLという国際舞台で発揮できるのは竹内選手しかいません。

外国籍選手2名を同時にプレーさせる時間とオンザコートワン外国籍選手が1名の時間帯の使い分けも今大会では重要になるでしょう。

そして、持ち味でもある強度の高いディフェンスとそこからの速攻をクラブ単位で世界と戦える機会は他にありません。

どこまで通用するのか楽しみです。

norisuke06的注目選手

僕のこの試合注目しておきたい選手は宇都宮BREX竹内公輔選手です。
Bリーグのルールでは1チームに在籍できる外国籍選手は3名。
大半のチームが3名の外国籍選手がビッグマン、いわゆるセンターと言われるポジションかパワーフォワードと言われるポジションで長身の選手がリバウンドの攻防やゴール下で体をぶつけ合いながら戦います。
EASLでは2名の外国籍選手がベンチ入りとBリーグのルールとは異なり、今回の試合ではジョシュスコット選手、グラントジェレット選手がベンチ入りとなります。
三人目のビッグマンとして日本代表での経験が豊富な竹内選手の役割は非常に重要です。
シーズン中でもスタートのスコット選手、フォトゥ選手。次にジェレット選手、竹内選手というローテーションでタイムシェアをしていますが竹内選手はルーズボールをしっかり追う姿勢や取れなかったとしても必ずリバウンドに絡み数字には残らない活躍を見せる渋い選手です。
再三にはなりますが、外国籍選手2名のうちどちらかがベンチで休んでいる際に竹内選手がリバウンドやゴール下の戦いに参加していくことで点差がつくか五分五分となればGood jobでしょうし仮に点差を離されたとしても最小限に抑えられるだけのスキルを持ち合わせた選手なので今回は注目していきたいと思います。

宇都宮BREX vs TNTトロパンギガ ティップオフ!

TNTのスターティングファイブ

ジェーレン ハドソン

ケリー ウィリアムス

マイケル ウィリアムス

ロジャー レイ ポゴイ

ダニエル オチョフ


宇都宮BREXのスターティングファイブ

鵤 誠司

比江島 慎

遠藤 祐亮

グラント ジェレット

ジョシュ スコット

いつものブレックスアンセムで選手紹介が行われ会場のボルテージが一気に上がります。

この試合宇都宮の外国籍選手はスコット選手、ジェレット選手を選択。

フォトゥ選手はニュージーランド代表から戻ってきて間もないため欠場となりました。

序盤から点の取り合いとなった第1Q

ジャンプボールを制したのはブレックス。

ジョシュスコット選手のペイントアタックでまずは先制。

すかさずTNTも取り返すも遠藤選手のスリーポイントが決まる。

鵤選手のスリーポイントも決まりこの日の宇都宮のスリーポイントは好調のよう。

TNTは僅かなスペースが空けば積極的にシュートを打ってくるが宇都宮のタイトなディフェンスでシュートが入らない。
その後も高い個人技で積極的にゴールに迫り点差を縮めていくTNT。

宇都宮はピンダウンというビックマンが上から下へスクリーンをかけていくという戦術をとっており、遠藤選手などのガードの選手がスリーポイントをフリーで打てる状況ができているように見える。

TNTのタイムアウト明け最初のオフェンス、ジャスティンチュア選手のスリーポイントが決まりTNTは流れを掴むきっかけにしたい。

宇都宮は注目の竹内選手がコートイン。スコット選手と竹内選手のビックマンとなる。

1Q残り1分35秒ルーズボールをとったTNTのオフタナ選手がバックボードの裏からシュートを決め技術の高さを見せつける。

残り時間1分を切ったところでTNTのスリーポイントが決まり、23−24でTNTが逆転に成功。

その後も宇都宮ジェレット選手のダンクなどもあるが、25−26で1Q終了。


互いに突き放したい第2Q。堅守とスリーポイントで突き放したのは…

2Qは渡邉、遠藤、竹内、ヤン、スコットで宇都宮はスタート。

スコット選手のポストプレーが決まりいい形でスタートができる。

竹内選手がミドルショットを決め、さらにディフェンスではハードショウで相手のミスを誘う好プレーと開始早々宇都宮ペースで始まる。

宇都宮は2Qからベテラン渡邉選手を中心にディフェンスの強度が上がり、ハドソン選手に気持ちよくシュートを打たせない。

その後、ヤン選手のスリーポイントが決まる。

残り時間6分ジェレット選手のポストプレーからシュートを決め3ポゼッション差リードとする。

さらに速攻の場面からスコット選手がエンドワン。

宇都宮の良さが出ます。

宇都宮はフリースローをしっかり沈め、次のディフェンスでオールコート2−2−1のゾーンディフェンスを仕掛ける。
TNTのシュートが外れた後にジェレット選手がスリーポイントを決めるなど宇都宮がベテラン中心に仕掛けていく展開。

これにたまらずTNTはタイムアウト。

この時点で2Qだけで19−3と宇都宮がリードしている状態。

宇都宮のディフェンスの強度が高くなったことが効果的に効いている印象。

タイムアウト明けTNTのオフェンス。

宇都宮のディフェンスの強度は変わらず、TNTのミスを誘いボールを奪ったジェレット選手がまたスリーポイントを決めTNTは苦戦を強いられる。

残り時間2分38秒ヤン選手が交代を促すためにファウルをし、宇都宮は大幅にメンバーの交代をする。

その後TNTはハーフコート1−3−1のゾーンディフェンスに変えるも宇都宮はゾーンを難なく攻略してしまい効果が見られない。

2Q残り1秒宇都宮のオフェンス。

鵤選手のボールコントロールからの遠藤選手がコーナーカット。遠藤選手に出たパスをそのままタップしてスコット選手がキャッチし、シュートを決めこれがブザービーターとなる。

2Q終了時点で57−34で宇都宮がリードして前半を折り返す。

2Qは特にTNTの良さをほとんど消し、宇都宮のやりたいバスケットができていた時間帯となり2Qだけで32−8とTNTを圧倒する形になった。

勝負が決まるのか!?底力を見せつけるのか!?第3Qの開始!

後半、宇都宮はスターターに戻して宇都宮ボールからスタート。

最初のオフェンスはミスになりあまりいい入りではなかった宇都宮。

TNTがスリーポイントを決め反撃の狼煙を上げたい。
一方、宇都宮は比江島選手にボールを預け、得意のドライブを仕掛けてファウルをもらう。

比江島選手がフリースローを沈めさらにその後のディフェンスで守り切り、比江島選手がドライブからエンドワン。

TNTはディフェンスの強度を上げてきたことで比江島選手のアタックが効果的になってくるため比江島選手が積極的にドライブで仕掛ける。

さらにジェレット選手が今日4本目となるスリーポイントを決め、さらに宇都宮が突き放す展開に。

TNTはオチェフ選手の個人ファウルが増えてきたためマッチアップを入れ替えなければならなくなる。
宇都宮有利な展開が終始続くのかと思いきや、宇都宮はミスマッチを攻めることに固執しすぎてしまいオフェンスのリズムが落ちてきてしまう。
それでも鵤選手のスリーポイントを決め、流れを繋ぐ。

TNTのシュートが外れた後のルーズボールで鵤選手が体制を崩しながらボールを保持するが、保持した後も3−3の状況になるためあえて走ってきた相手に体をぶつけに行きファウルを貰い、マイボールとする賢いプレーを見せる。

ハードなディフェンスができる笠井選手がこの日初めてコートイン。

相手PGにプレッシャーをかけるいいディフェンスを見せるも頑張りも虚しく最後は足を滑らせてしまい得点を許す。

宇都宮のオフェンスのペースが落ちてきたタイミングでTNTは得点を重ねる。

3Q残り1分35秒パス回しをして最後比江島選手のスリーポイントシュートが外れるも竹内選手がリバウンドに絡みファウルをもらう。

残り時間35秒比江島選手の細かいドリブルからシュートを決めその後のディフェンスを守り切り79−55と宇都宮リードで4Qを迎える。

最終第4Q試合の行方は…

4QスタートからTNTはスリーポイントを狙うも外れてしまう。

宇都宮もジェレット選手、渡邉選手と立て続けにスリーポイントを打つが外れてしまいオフェンスのテンポが落ちてきているように感じる。

しかし、ボール回しのテンポを上げ、ヤン選手のスリーポイントをお膳立て。

さらにTNTのパスをリジェクトしたヤン選手がそのまま走り込みファウルをもらい、フリースロを2本とも沈める。

その後1〜2分は互いに得点が入らず膠着状態となるが、沈黙を破ったのは宇都宮の遠藤選手。

4本目のスリーポイントを決めオフェンスのリズムを再び掴むきっかけを作る。

残り4分30秒、宇都宮の攻撃。

ボール回しからタフショットのスリーポイントを遠藤選手が決めさらにリードを広げる。

残り時間3分25秒ジェレット選手がシュートモーション中のファウルをもらい、宇都宮は大幅に選手交代。

笠井選手と荒谷選手を投入しさらにフリースローを決めたジェレット選手とスコット選手を交代。

94−63と大量リードのためタイムシェアを意識した布陣に変える。

竹内選手のスリーポイントが外れ、スコット選手がリバウンドからエンドワン。

このフリースローをきめ97−63となる。

さらにヤン選手が速攻を仕掛ける。
ヤン選手のシュートは外れてしまうが、竹内選手がフォローし99点目が決まる。

最後は荒谷選手がレイアップに行き、100点ゲームになるかと思われましたが外れてしまい99−66で試合終了。


最終スコアは

         1Q  2Q 3Q  4Q

宇都宮ブレックス 25 32 22 20 |99

TNTトロパンギガ   26  8 21 11 |66


33点差で宇都宮ブレックスの勝利となりました。

勝利の要因は

快勝となった宇都宮。
アジアに対しても十分通用するバスケットをやっていると見せつけてくれました。
このゲームでの勝利の要因はズバリ。
スリーポイントシュートとディフェンス』でしょう!
高い個人技で点をとりにくるTNTに対し宇都宮はチームオフェンスとチームディフェンスでどの選手も得点に絡めるためTNTとしては厄介だったでしょう。
ディフェンスについては宇都宮の持ち味でもある強度の高さやコヒンコーナーでのブリッツを2Qに仕掛けたことで相手の体力をだいぶ削ることができました。
試合を見て思うこととしては宇都宮のようなハードなディフェンスをするチームが海外にはないのか今回のTNTは宇都宮のディフェンスを攻略するのにかなり苦戦しているようにも思えました。
また、日環アリーナの奥行きが広いため普段入るシュートも感覚が掴みにくかったのかもしれません。
アウェイの辛いところですね…
もう一つのポイントとなるスリーポイントでも、遠藤選手、ジェレット選手を筆頭にどの選手もスリーポイントを打てるのでTNTからすれば的を絞りにくい状況でしたし、遠藤選手に打たせるためのセットプレーをチームで作り上げていたため簡単には止められない状態でしたし、ジェレット選手もスリーポイントが序盤から当たっててそのまま波に乗り続けられたことが大量リードの要因となりました。

宇都宮の次の試合は

勝利した宇都宮BREXの次なる対戦相手はベイエリアドラゴンズ。
リュウチャンシン選手というビッグマンを要するチームで攻略するにはセンター陣のハッスルは必須とみてます。
次の試合で勝てば決勝に駒を進められる可能性が大きくなる宇都宮。
重要な試合となることは間違いなしです!

次回は宇都宮BREXのEASLベイエリアドラゴンズについて書いていきたいと思います。
次回もよろしければ読んでみてください。
それではまた。

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