見出し画像

オールドデジカメの魅力。monologue_5

おはようございます。クリエイターのりしろ太郎です。
「monologue(モノローグ)」と題して、私のうちから湧き出た言葉や想い、私の蒐集品。たわいものない日常を。私の独り言をつらつらとnoteに書き綴ります。毎日投稿という私にとって壮大な目標を掲げて今日も投稿。
今朝は午前3時半起床。15分経ってアトリエへ。まだ外は暗い中、一日が始まります。
今回は「オールドデジカメ」について、つらつらと書きつづります。皆様、最後までどうぞお付き合いください。

今朝は午前3時半起床。15分経ってアトリエへ。
まだ外は暗い中、一日の始まり。

モデルチェンジが消費者マインドをくすぐる

私はクリエイターとして、ビデオグラファーとしてお仕事をさせていただいています。当然、仕事道具にはこだわりがあります。より良い仕事ができるように適した道具選びには時間をかけて調べます。写真や動画撮影で使用するカメラは、頻繁に新商品が発売されています。新機種の情報も一通りチェックしています。
最新機種は華々しい。最新のイメージセンサーや賢い画像エンジンが搭載され、解像度の向上、暗所でもノイズ低減、4Kは撮れて当たり前だし、6Kに8K、12Kまで撮れる機種も存在する。動画性能の向上は目を見張ります。人物・瞳認識、鳥、動物認識などの迷いのない優れたオートフォーカス。強力な手振れ補正。最新機能がふんだんに搭載される。当然私も最新機種が気になってしょうがない頃もありましたね。
インフルエンサーたちが、新機種の革新的な機能を解説し、物欲を掻き立てる。消費者マインドをいかにくすぐるか。お金がいくらあっても足りませんね。カメラはどこまでスペックを競い合う?カメラメーカーは生き残りに必死。商売だからしょうがないか。


デジカメ黎明に生まれたデジカメは多種多様
Nikon COOLPIX950は、当時私が憧れていたカメラ。オールドデジカメブームが訪れる前に入手できた。レンズ部分が回転するスイバル機構を持つ変わり種の200万画素カメラ。
当時のカメラとしては異次元の写りで、かなりの描写力を持っています。写りの良さに驚きます。

静かなオールドデジカメブーム

一昔前は、古いデジカメが、ただ同然のプライスタグで売られていた。よほどの名機でもないかぎり、数千円もあれば購入できたもの。
今、ヤフオクやメルカリでオールドデジカメを探してみると、ずいぶん価格が上がってしまったよう。市場は需要と供給のバランス。いつしかオールドデジカメを求める人たちが増えている紛れもない事実。売れている理由の一つは、価格こそ上昇中ですが、価格の安さもそのひとつでしょう。今のカメラって、スマホとの競争を避けるために、高価格帯で勝負しています。従来のハイエンド機がエントリーモデルのような価格になっています。


デジカメ黎明期のプロダクトデザインは実に面白い。多種多様なダイバーシティ

デジカメ黎明期に誕生した
個性的なプロダクトデザイン

 デジカメ黎明期のデザインは、個性的なものばかり。小型軽量を追求したデザインや、縦型に構えるデザイン、レンズ部が回転する物まである。記録メディアも様々存在して何やら戦国時代のように波乱な情勢。そんなカオスな状態なので面白い土壌なので当然面白いカメラが竹の子のようにポンポンと顔を出してくる。
デジカメ人気も今とは比べ物にならない。出せば売れるような状態でした。それだけにメーカーも開発費をかけれるし、挑戦的な機種を発売できたのだと思います。


発売当時憧れだったNikon Coolpix950。今とっても新鮮で撮影していて楽しい。コンデジの名機。


人々はオールドデジカメに
何を求めているのか?

オールドデジカメに求めるものの一つとしては、写りでしょう。ポラロイドカメラのような淡い諧調の再現性に乏しい描写のカメラが多く感じます。センサーの性能が発展途上段階で、さらにセンサーサイズが小さい。暗所に弱く、低感感度で撮れない。とてもじゃないけど優れたスペックなんかではない。実はそのうつるの悪さに、エモさを感じるのです。目指すものは綺麗な写真なんかじゃない。きれいな写真が撮りたければスマホで撮った方が断然きれいですから。
写りの悪さ(良い意味でのノイジーさや諧調のつぶれ感)は人気である理由の一つかもしれない。


2002年発売の200万画素センサー搭載 SONY サイバーショット。
このデジカメから私は本格的に写真・動画沼にはまっていった。

私が初めて所有したデジカメ
SONYの200万画素のサイバーショット

私が初めて所有したデジカメがこちらのSONYの200万画素のサイバーショット。実は母親のカメラを借りて撮るうちにとても気に入り、譲り受けた物です。SONYらしく小型軽量。記録メディアは懐かしのメモリースティック。
ちなみに写真のカメラは当時使っていたカメラではなく、昔を懐かしんで数年前に私が購入しなおしたサイバーショットです。カラーも同じホワイトを入手しました。その頃はオールドデジカメブームは起きておらず、メルカリでかなり安く購入することができました。


質量はわずか206g。空気のように軽い。
この時代のデジカメは、タッチパネルのわけない。
それでも無意識のうち反射的に指はモニターをタッチしていた。
豆粒のようなモニターサイズに表示されるメニュー表示。これまたフォントサイズが小さい。


記録メディアは64MBのメモリースティック。
驚くことなかれ、ギガバイトじゃ無いですよ!メガバイトです。

この古いデジカメに触れると気付くことがたくさんあります。まずユーザーインターフェイスが発展途上で完成していない。モニターが小さく、当然フォント
サイズが小さくて読みづらい。タッチパネルに慣れてしまった私は、間違ってこの小さな画面をタッチしてしまう。カメラの起動はすこぶる遅い。電源ボタンを押して、ウィンウィーーーンと起動を始める。今撮影したいというその瞬間は逃すこと間違い無い。イメージセンサーサイズは小さく豆粒以下。なおかつ記録目メディアの容量が小さくて撮影枚数はフィルムカメラのように制限される。解像度が大きいかといえば200万画素しかない代物。オートフォーカスの精度が悪くてとても遅い。動く被写体を軽々と逃してしまう。今のカメラと比較すると悪い点ばかりしかない。


200万画素のカメラ サイバーショット

作例。200万画素カメラの描写力

昨年の秋、近くの公園に200万画素サイバーショットを持ち出して撮影した作例をご覧ください。

熱英したのは、秋の季節。落ち葉の絨毯は、彩度が少ない白と黒の階調の再現性が乏しい
水道の蛇口を撮影。センサーサイズとレンズ性能のこともあり、フォーカスは深く手前から奥まピントがあった写真に仕上がる。使い捨てカメラ「写ルンです」的な描写がエモいのだ。
オートモードで撮影しているので露出調整していません。光が強く反射した滑り台は露出オーバー。
ブランコも露出オーバー気味。もしかすると露出おあーバーはオールデジカメの味なのか。
遠方よりバスケットゴールを撮影。手前から奥までポイントがあう。彩度のなさ、ノイズ感がエモい。
(だんだんわかってきたぞ、エモい描写とは何かが…そう私は気づいたのであった)
シニアの皆さんが野球を楽しんでいました。逆光の描写もエモさ全開!
飛来してきたカラスを描写。動体を写すことは難しい。それでもなんとか撮れました。
信号機で見つけた「警」のステンシル文字。素敵なタイポグラフィーを発見!
アトリエにあるクワズイモを撮影。なんともいえないイエローの強い写り。
ミニカーを被写体にテーブルトップの撮影。被写体の関係もあってノスタルジーさ倍増の写りに。


この感覚はなんだろうか
不自由な撮影体験

それでもこのサイバーショットで撮影すると、めちゃくちゃ楽しいんです。この撮影体験はファンタスティックで実にエンターテイメント。撮影していて笑いが絶えないカメラが現在存在するだろうか。
この感覚は何だろうか。今のカメラにない何かを感じる。スペックがあがるところまで行き着いた現在のカメラ。今のカメラにないものを確かにサイバーショットは持っている。
薪ストーブ、レコードやカセットテープ。エアコンやMP3データなどと比べると、不自由で面倒でしょうがないが、結果を得るまでのプロセスが実に楽しい。オールドデジカメも似たところがあり、制約や不自由な中で強いられる撮影はむしろ楽しい。

オールドデジカメの魅力。

結論、私の出した答え。オールドデジカメは不自由を楽しむもの。この時代の発展途上のデジタル技術で映し出す世界を存分に楽しむ。
オールドデジカメは、描写力やいかに再現性の高いものを求めるのではなく、黎明期の多様性あるプロダクトデザインに可愛いさを感じ、不自由な撮影体験に感動を覚え、デジタルノイジーな写りにエモさを感じる。
現代のカメラと劣っている点が列挙されるが、楽しい撮影体験と味わい深い描写力。オールドデジカメの魅力に魅了された私でした。
せかせかせず、時には不自由を楽しみたい。オールドデジカメを使って撮影して欲しい、なんて撮影依頼が舞い込むと嬉しいです。そんな日は来るのだろうか。
あなたのご自宅の押し入れや引き出しにオールドデジカメは眠っていませんか。皆さんもぜひ不自由なオールドデジカメでファンタスティックな撮影体験を堪能してください。
今日も私のnoteに訪れていただきありがとうございます。皆さんの「すき」と「フォロー」が執筆の励みになります。よろしければ、どうぞ応援お願いします。今日も素敵な一日をお過ごしください。また明日お会いしましょう。さようなら。


2002年に発売された200万画素サイバーショットの血を受け継いだ2021年に発売されたSONY FX3。
20年という時間の中でデジカメは驚くほどの進化を遂げた。

OLD SONYではなく、NEW SONY!

私の愛機カメラSONY FX3、200万画素サイバーショットの血を受け継いで現代の名機カメラ。FX3も道具感のある良いカメラです。不便じゃなく便利で楽しい。

*商品詳細リンクは、Amazonアソシエイトのリンクとなっています。

noteで連載中の「monologue」ですが
動画としてYouTubeでも投稿 はじめました

現在noteで毎日投稿という目標を掲げ連載中のとあるクリエイターの独り言「monologue(モノローグ)」ですが、noteで記事から再編集し、YouTubeでも動画投稿します。こちらは毎日投稿じゃないんですが、極力、投稿頻度をあげていきたいと思っています。
YouTubeのチャンネル登録・高評価も m(_ _)m

クリエイター「のりしろ太郎」としての日々の活動は、十月のオクトパスのWEBSITEをご覧ください。写真や動画、映像制作のご依頼も承ります。



この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!