ドレスコードは何のため?って思ったことありませんか?

企業イベントやプライベートパーティーの場合は良いんです。だって招待されて行くわけですから、みなさんそれ相応の立ち居振舞いの一つだと思いますので。
僕が聞きたいのはホテルのダイニングや高級レストランなどでのドレスコード。例えばサンダルはダメとかジャケット着用でとか、スマートカジュアルなんて言うのもありますね。帽子着用不可とかも。これって必要なのでしょうか。
ちなみにProvision はドレスコードはありません。
これって色々な意見があると思うんです、店側にもお客様側にも。ドレスコードを設けることで、店の格は上がると思いますし、場違いな方が紛れ込まず一定の凛とした空気が保たれる。お客様もどことなく馬鹿騒ぎしてはいけない空気を感じるでしょうし、それ相応のものが提供されるであろうと期待もできます。一世一代の大事な接待の横で、ギャーギャーと下ネタ話されても困りますしね(笑)。
おしゃれな革のサンダルや7分丈のパンツはどうなるんだとか、おしゃれに疎い僕は思いますし。
もう一方でドレスコードがあることで足が遠のくこともあると思います。休みの日にちょっと出掛けて、帰り道にふとあの店に行こうと思う。しかし考えたらサンダル履いてるので、今回は断念。とか、会食に呼ばれたゲストの方が店のことを調べずにおしゃれなTシャツのために入れてもらえないとか。こういうことあるとお客様的には使いづらいというか、ちょっと足が遠のきますよね。
全てのお客様がお店をリスペクトして、ドレスコードを守ってくれれば良いんです。
問題は、「ドレスコードに引っかかるVIPが来た時」です。
例えば世界的な映画スターやミュージシャン、月に数回利用される超常連の方、オーナーやシェフの親しい方やお世話になっている先輩、企業接待のゲストとか。こんな時お店はどうするのでしょうか。選択肢は2つ。VIP とは言え決まりごとなので丁重にお断りする、もしくはVIPだから「今回は特別に」と一言添えて許可する。お断りすれば、その方は不機嫌になるでしょうし、もう二度とお越しいただけない可能性もあります。せっかくお店のことを気に入って頂けたのに、そのお客様を失うことになるでしょう。かと言って、許可すれば他のお客様から指摘を受けることになると思います。大抵そういう時に指摘する方もVIPなんです。なぜならその方たちもお店が好きで、それに見合う服装でいらっしゃってるわけですから。言い換えれば、そうやって指摘するのはお店のことを好きでリスペクトしているからこそだと思うんですよね。
(もちろん説明して理解してくれる方がいるのも事実です)。
こう考えるとドレスコードを敷くメリットって何なのでしょうか。
この答えはそれぞれにお任せです。僕も正直よくわかりません。でも僕はこういう色々な価値観があることについては、店側がはっきりと白黒つけるべきだと思います。そこには例外はありません。例外を作ると、結局グレーの部分が出来て嫌な思いをする人がいるはずなので。
タバコと一緒ですよね。喫煙か禁煙か。お客様の配慮に任せることはありません。
僕は巷に溢れる飲食店の中から思い出していただけるだけで嬉しいですし、感謝感謝です。なんで、Provision にドレスコードはありません。行楽帰りでも、サンダル履きでも、Provision に行きたいなと思った時にいらしてください。
ちなみに店内は禁煙です。他にお客様がいなくても、どこかの大統領が来ても禁煙です。(その代わり、入り口のすぐ外に灰皿は用意してますが…。)
#コラム #provision #レストラン

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