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免疫空間・免疫住宅 その5

突然ですが落語の話を1つします。

昔の落語の中に、フグのあまりの美味しさに喜んで食べすぎた八つぁんとクマさんがフグの毒にあたります。

手足がシビレ呂律も回りません。このままでは全身の運動麻痺に至り意識がしっかりしたまま死んでゆくことになります。

さあ大変、料理屋の主人は若い衆に言って、海岸に大きな穴を二つ掘らせます。そこへ八つぁんとクマさんを首だけ出して埋めて、仕上げに頭の上に草履を乗っけました。
一晩して掘り出すと、「親父、腹が減ったフグ茶漬けをくれ」というお話です。
なぜ土に埋められた八つぁん、クマさんは助かったのでしょうか?

もうひとつ杉の木について棟梁から聞いた話をします。

杉という漢字は木辺にさんずい、さんずいは水です。水を持ち決して乾燥しない木という意味です。

杉の木は真っ直ぐに伸び高いものは50メートルにも達します、幹の内側にはたくさんの導管が通っていて根から吸い上げた水を上の方へ運びます。杉の木には小さな穴がたくさん空いています、これを多孔体と言います。

細かい穴が空いているので強度の必要な柱や梁には向かないので板材や家具に使われます。また天井板や外壁板によく見られます、小さな穴が断熱効果に役だったり、穴の中に水分が残っていて燃えにくかったりします。火事の多かった昔は延焼を防ぐための大切な外壁材でした。

また、樽として使われることの多いのが杉材です。今はステンレスやホーローの樽が一般的になりましたが戦争前までは、お酒も味噌や醤油など発酵食品は全て杉樽が使われていました。発酵と杉は相性がいいのです。

酒蔵にゆくと玄関の上に杉玉という杉の葉をボール状にしたものが吊るしてあります。一説には魔除けだったり新酒のできたことを知らせる看板などと言われていますが、棟梁の話はもっと本質をついていました。

杉材は細かい穴がたくさん空いていて、水分も含み決して乾燥することがありません。
そこでは水と空気と有機物がふんだんにあり、様々な菌や微生物が住みやすい環境なのです。杉の木には抗菌作用があるのでそこに住む微生物は人間にとって有益な善玉菌です。

安定して善玉菌が生息して年々味がよくいなってゆくのです。
お酒や味噌、醤油、味醂など発酵食品には欠かせないのが杉樽です。美味しいお酒ができ、それがお金を呼びこみます。酒蔵にとっては大変ありがたいことですから杉玉を作って感謝と翌年の繁栄を願いました。

もう一つ、日本には砂療法というあらゆる病気に効くと言われる自然療法があります。砂に自分の体が入る大きさで50センチほど穴を掘ります、そこへ裸で寝て上から砂をかけてもらい半日ほど寝ています。

そうすると体の毒素がガスになって排出されて病気が治るというものです。子宮癌、リュウマチ、神経痛、など治りにくい病気にも効果があると言われています。(東城百合子著 自然療法 参照)

これらの話の共通点は土中微生物や自然の波動によって命が助かったり、病気が治ったり、免疫力を高める食品ができるということです。

日本は縄文時代より土中微生物と良い共生関係を作ってきました、竪穴式住居は土中微生物と常に接する住環境です。そこから進化した日本建築は当然のように土中微生物をコントロールしながら健康に生きる知恵の宝庫でした。

本当の日本建築は免疫力を高めて病気を癒やし、健康になれる空間です。

ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏は
土中微生物の造り出す有用な有機化合物の探索研究を続け、これまでに類のない新規化合物を発見しその中から様々な薬を創り出し多くの病気の治癒に貢献されました。それが認められての受賞でした。

博士の研究は自然の中、土の中から様々な薬ができることを明らかにしています。自然の中で発生した病であれば、自然の中に治癒するものがあるのは当然のことでしょう。
でもいつの間にか知らされなくなり、忘れさせられてしまいました。

ここでももっと安価で大量にでき、一部の人に恩恵がある経済に偏ってゆきました。

土中微生物の世界は素晴らしく安定しています。

一握りの土塊の中には何億という微生物がいます、その中には人間に有益な酵母や乳酸菌も生物兵器になって多くの人命を奪った炭疽菌も含めて、さまざまな菌や微生物が共生しています。とりわけ一つの菌や微生物が力を持って活性化しているわけではなく全て平穏に均衡を保って存在しています。

微生物たちの世界は平和なのです。


土中微生物の世界を乱しているのは現代人で、効率化や利益、世界平和を掲げた欲のために乱開発をし化学物質を不用意に撒き散らしたりして、微生物の世界に不均衡をつくります。
乱れると不浄の土地になり腐敗菌が勢力を増し腐敗が始まります。毒素を持った菌や微生物が勢いを増せば病気が増えます、自然の中では当たり前のことです。

落語の世界ではフグの毒にあたった八つぁんクマさんを土に埋めて、頭に草履を乗せました。
これはフグの毒を土中微生物によって中和させているのです草履も藁でできているので土中微生物が生息しているので身体を微生物のなかに入れて助かりました。

微生物はせっせっと自分達のエリアを平穏にしてゆこうとフグ毒を中和してゆきます。
一晩してフグ毒が中和された二人は何事もなかったようにフグ茶漬けを頼むのです。

以前お話しした芸術家のボイスが墜落して大怪我をしたときに、フェルトで包まれて2日後に蘇生したのもフェルトの中の微生物の働きによるものです。

昔の人たちは土中微生物が毒を中和することを知っていたのです。大地と深いつながりを持った縄文文明は1〜3万年近く続いています。その間に土中微生物の利用方法を進化させました。
薬も暖房も食品加工も微生物が担っていて、ほぼ生活の大半が微生物と共にありました。


それが異文化を持って渡来人がやってきました、彼らは定住文化ではなく移動の文化で土中微生物との共生文化ではありません。そこでだんだんと大地から距離を取り始めるのです。

貯蔵しやすいように、小動物から穀物を守るために床を高くした高床式倉庫が作られ、持ち運びがしやすい様に規格化された土器が作られました。争いが持ち込まれ持って逃げやすくもなりました。

貯蔵と争い、大地と離れた暮らし、弥生時代が始まりました。

縄文と弥生は明らかに違います、住居は土の上から高い床の上へ、土器は下半分を土に埋めて使う形から貯蔵、持ち運びがしやすく大量にできる形になりました。そして貯蔵したものを交換するようになります。

次に交換がしやすいように貨幣が登場して、どんどん現代に進化してゆきます。それと伴って自然から徐々に乖離してゆきます。

一万年も続いいた自然との共生が薄くなり化学と経済と物質との共生が始まり現代に向かってゆきます。

そして近代、特にこの100年余りが産業と経済の急激な進歩がおこり、さらに大地や自然と離れた環境に身を置くことになりました。

その結果、我欲や経済が優先され、進歩や繁栄、グローバル化の元に争いや略奪、嘘騙しジェノサイドと何とも物騒な世界に導かれました。
あげくによくわからないコロナ禍に世界中でワクチン、ワクチンと大騒ぎです。自然界からできた病気であれば特効薬は土の中にあるのですが、製薬会社は試験管の中から作り出すようです、はたして大丈夫なのでしょうか。

ここ近年、私たちの住空間を見渡してみると自然素材を見ることはありません。柱を見ることはほぼありません、ドアや開口部の枠も木材ではなく木目をプリントしたシートを貼った圧縮材です。床も合板にプリントしたシートが貼られていたり、合板に薄く削った木を張り樹脂でコーティングした合板を貼ってあります。
壁や天井は石膏ボードにピニールシートが貼ってあります、ほぼ自然素材はありません。都会では地上100メートルを超える場所に住む人たち現れてきました、地上20メートル、50メートルなんてあたりまえになりました。

大地から遠く離れてしまいました。

縄文の頃の人たちはこんな未来を望んでいたのでしょうか。

土中微生物の世界には争いや侵略、略奪はありません、全てが中庸です。フグの毒をはじめ強い反応を起こすものは中和されて平穏になります。

そんな微生物や細菌と共生する文明においては人々の間に争いや略奪、貯蔵なんてなくて大地から与えられたものに感謝する文明でした、でないと一万年も続くわけがありません。

現代は弥生時代から2,500年ほどして、大変革が始まり出しました。

時代が極まったかのようにこれまでなかったことが世界中で起っています。小さな変化が積み重なって、いよいよ沸点に近づいているようです、プレ、シンギュラリティがすぐそこに見えているかのようです。

じき変革後の時代が見えてくるでしょう。
その時身体に必要なものは免疫力です。それを活性化するのは自然環境と長い時間をかけてアップデートされた知恵で造られた衣食住の環境です。

プレ、シンギュラリティの後には無病と長寿の社会がやってくるそうです。
それには人工知能と自己免疫力が大きく関わってきます。
明るい未来がつかずいてきていますが、現在はコロナ禍なのではっきりと見えませんが前を見て考えましょう。

免疫空間として大地と土中微生物の関わりから見た日本建築

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日本建築の壁

日本建築の特徴である土壁はその土地の土と水と須佐を混ぜます。須佐は土と土をつなぐための藁や麻の繊維のことです。土と土をつなぐ役割と有機物として微生物の餌の役割も兼ねます。

日本建築の土壁は何億とゆう微生物が生息しやすい環境を作っています。その上で内側の仕上げに漆喰や大津土を塗り美しく仕上げます。
これらは石灰や貝殻をすり潰したものを水とスサで練り上げて塗ります。石灰も貝殻も消毒材としても使われるものでこれを通過してくる限られた土壌菌は人間にとって善玉菌だけとなります。

善玉菌たちは室内の空気を綺麗にして匂いを分解します。室内の悪玉菌、腐敗菌、病原菌の活動を抑制します。

私たちの免疫空間は手に入りにくくなった土壁の代わりに断熱と調湿効果があり、微生物が快適に過ごせる羊毛にしました。
漆喰の代わりは世界三大パワースポットのあるアリゾナの植物の化石を使いました。ホリステック的に波動の高い空間にしました。

床に敷かれた畳

本当の畳は藁床といわれる厚さ5センチほどの藁を横90センチ縦180センチの板状にしたものを表と四方をイグサで作った畳表で覆い裏は藁のままです。

この藁の中に微生物が何億と生息しています、そして抗菌作用を持つイグサがフィルターの役割をして人にとって悪い菌をブロックしています。

畳からも室内に出てくるのは善玉菌だけになります。

今では本物のイグサは入手が難しくなりました、生産する農家がなくなってしまったのです。藁も少なくなっています。

畳の代わりに無垢のフォローリングを使います。現在入手できる一番厚い18ミリのホワイトメープルの無垢材と炭と和紙でできた床暖房シートで微生物と波動の調整をしました。本畳と同等以上で床暖房もつきました。

天井に使われる杉板

杉板は多抗体で細かい空洞がたくさんある木材です、この空洞に微生物が住んでいます。空洞に入った水分はなかなか乾燥せず微生物にとっては生息しやすい環境です。
杉板自体が抗菌物質を持っているので天井から降ってくるのは善玉菌です。寝てるうちに善玉菌や酵母を吸っていることになります。また多孔体の杉材に生息している善玉菌は匂いも水と炭酸ガスに分解するので空気がおいしくなります、酒蔵の凛とした空気感と同じです。

善玉菌に囲まれて、美味しい空気の中で過ごしていれば、免疫力は上がって健康になれます。

現在では無垢の天井板を使う機会も少なくなっています。幅が45センチ、長さ4メートルそれでよく乾燥した材の入手は困難になりました。

そこで壁に使った方法で天井も造りました。
それによって床も壁も天井も全ての表面温度が同じという、中の人の体温が下がらない理想的な免疫空間になりました。
善玉菌は元気に匂いを分解し自然ニ炭化酸素を出します、室内の植物はそれを吸って美味しい酸素を出します。

床、壁、天井にいる微生物は病原菌が活性化するのを防ぎます。病原菌は他の菌たちと仲良く平和に存在します、ここは病気にならない空間になったんです

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私たちは、縄文文明を受け継ぐ日本建築を今様にアップデートしました。

縄文時代は一万年以上も、争いもなく平和が続きました。
人々はフラットな関係で特定の権力者がいることもなく、その時々で一番適切な人が導きました。当然報酬請求権などという感覚などあろうはずがありません、その問題を解決するのが得意だから解決しただけ、人の為などという感覚すらありません、できるからしただけ。

縄文遺跡からは、武器も貨幣も文字も言葉の痕跡すら発見されていません。
いらなかったのです。


必要な食物は山にあります、土中微生物は植物が必要とする肥料と二酸化炭素を作り出します。人々が食べるに十分な食物は植物と微生物が与えてくれます。

十分あるので人から奪う必要もありません、採取の得意な者が取ってきて、料理の得意な者が美味しいものを作り、食べたい人は必要なだけだけ食べるという当たり前のことをします。貯蔵も必要ないので資産を持つという概念がありません、貧富がないのです。
土中微生物は毒素を中和してしまいます、土の中からは薬ができます。したがって病気もありません。
竪穴式住居の中を掘り下げて、そこに枯葉を敷いておけば土中微生物が発酵して熱を出してくれます。床暖房になり、縄文式土器を埋めて食物を入れておくと発酵食品や温かいスープになります。縄文土器の下が細いのは埋めて安定する形なのです。

文字や言葉も相手の意図を汲み取る能力が高ければ必要ありません。言葉がないから嘘や騙しができません、存在すらしません。

嘘がないのでお互いに契約する必要もありません。権力者もいないので自分の偉大さを自慢して残す文字もいりません。

遠くの人に連絡をするときは依代となる大きな木に用件をお願いすると、土中微生物は土の中に満遍なくいるので、それらを使って遠くの依代の木に伝えます。微生物ネットワーク、微生物5Gという感じでしょうか。

日本語は語彙が非常に多い言語です。感覚、感情の語彙も豊富です、これは文字があったからではなく、相手の感情を読み取ろうとしてできたものです。

嬉しいの?何が嬉しいの?どんなふうにうれしいの?  共感していい。
悲しいの?何が悲しいの?お父さんどうかした?  大丈夫、私に任せて。

これらは言葉や文字ではなく、相手の感情を読み取ることです。動物や植物、声なきものの声を聞くことです。姿なきものの意図を読み取ることです。

神様やハイアーセルフ、守護霊や天使、龍たちの声も聞こえたかもしれませんね。

コミュニケーション障害を持つ人たちは相手の意図が分かりすぎ、相手は鈍感すぎて意図が読み取れないことが障壁になっています。コミュニケーション障害の人は感性が鋭いのです。

英語が苦手な人も情緒のある日本語を使い慣れているので、英語表現にできずに伝えられないのです。能力がないのではなく、日本語の能力が高すぎるのです。

声なき声を感じ取り、それを表現する日本語はレベルが高すぎて他の言語で表現するのが面倒になります。言語はSiriに任せましょう。

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2500年ほど前に渡来人が現れ物質文明とグローバル化を持ちこみました。彼らは定住民族ではないので移動しながらコミュニティを破壊して勢力拡大に奮闘します、当然別の種族もやって来るので争いが起きます。

縄文文明のように自然から与えられるものに感謝して生きる文明ではなく、移動しながら奪う文明です、うまくゆくわけはありません。

元からいた縄文の人々は争いを避け海を渡ったり、隠れたりしました。また渡来人たちと和合して縄文人のDNAを持った、日本とゆう単一多民族国家になりました。
それから2500年、物質文明はここまで進化しました。
特にこの100年は目覚ましく発展しました。

海を渡るどころか宇宙を渡って火星に移住することも視野に入ってきました。
そしてこの数年でプレシンギュラリティが起こり、次の時代に入ってゆくことになります。

そこは進化した精神文明の世界になるでしょう、AIと免疫体質の身体による進化になります。

病気や飢餓を気にすることなく自分たちの個性を生かした暮らし方をします。土中微生物テクノロジーがAIと繋がり病気は無くなり健康寿命も伸びるでしょう。

40年ほど前にアラン・ケイとスティーブ・ジョブズはコンピューターは人を幸せにする魔法の箱だと言いました。
魔法が現実になるのです。

必要なものは免疫力の高い身体とAI、そして何万年も争いのない平和な文明を築いていたDNAを持つ我々です。

平和のDNAを持つ日本人は次の時代のキーパーソンになるでしょう。

縄文時代から続く自然と共生する免疫空間で免疫体質にしてくださいね。
これを読むあなたはもうすぐ来る新時代に活躍する人になるでしょう。

すてきな運命ですね。


ありがとうございました。
免疫空間・免疫住宅 治療院編は今回で終わります。

よくわからず、プロフィールさえ編集できずに書いてきました、
きっと誤字脱字、お見苦しい表現もあったでしょう

にもかかわらず、フォローしていただいた方、コメントいただいた方、
スキしていただいた方々、

ありがとうございました。感謝します。

ほんとに嬉しかったです。

もうすこし書くぞという気も起きてきました。

次の物語を始めますので、よろしくお願いします。

できればコメントもください。
ほんとに嬉しかったなあ、

私も照れずに書きます、、、

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