成功の実現

中村天風

「学習編」

①大病のおかげで真理を発見

肺結核をわずらい、世界の三分の二を渡り歩くが解決せず、難破船で偶然出会ったヨガの大哲学者・カリアッパ先生とインドの山の中で修行。そこで、考え方と、口から出す言葉がいかに大事で、自分の運命を作っていくのか、指導を受ける

「お前は病気になったことで、これほど真剣に人生の真理を探究しようと思ったわけだろう？もし病気になっていなければ他へいっちまうだろう。お前は病気に感謝しろ。病気があればこそ、こうやって一生懸命、真理を考えているじゃないかい？どうだい？」→たしかにそうだ。ありがたい。考えつかなかった。

②人斬り天風が人助け？

軍事探偵１１３名の、生き残った９人の一人。その後実業家を経て財産を全て手放し、日比谷公園で演説。天風会→たくさんの人を助けようというゆるぎない信念

③人間が生きている意味とは？

カリアッパ先生より、「お前、ねぇ、人間、この世に何しにきたか、考えたことがあるかい？」→「人の注文を受けてこの世の中に出てきたんじゃありません。はっと気が付いたら生きていたんだ。それが分かるはずがないじゃないですか？」・・・３か月答えを見つけられずいた。

人間この世に生まれてくる理由、それは、この世の中に宇宙本来の面目である進化と向上に順応すべくでてきたんだと思います。「進化向上」まさにこれが宇宙に沿った生き方なのです。そうです。私たちは進化向上するために生きているのです。

④積極的な心が運命を変える

この進化向上という宇宙の真理に沿って生きる。積極的な心持で生きること→人生で何が起こっても積極的な心持ちで生きること。知らない間に、自分の心の奥の潜在意識の中に、消極的な観念要素がたくさん溜まってしまっている。

→「言葉を変える」。後にくる言葉が元気がでちゃうような、積極的な言葉をどんな時でも使いなさい。

炭鉱での話、の例

「根津のもっちょる炭坑がなぁ、平らにあるが、騒ぎよる。おぬし行って、鎮めてこ」と頭山満から依頼される。

炭坑員は銃を持っており、炭鉱内に入る事を駐在員に止められる。

「自分は争いに行くのではない。手柄を立てようというつもりもない。お互いの調和を作りいさかりを止めるため。救いに真心で行くんだ。そんな人間に弾が当たってたまるか。当たったとしても体じゃないか。俺の正体には当たらないんだ。バカバカしい。行きます、私。」

→「この炭鉱を売り払っちまえ！責任は俺がすべてとる。」

天風さんは責任を問われましたが、頭山満さんの力添えで責任を問われずに済みます。無事鎮めたことで、責任どころか天風さんはとんでもなく大きな報奨金を受け取ることになります。そしてそのお金を自分では受け取らず、炭鉱で働く人にすべて分け与えました。

信念・勇気⇒積極的な精神

⑤世界一のお金持ちになったら不安はないか？

・・・世界的お金元のロックフェラー三世に対し、

Q、あなた方、何か人生に不幸を感じることはありますか？

A、大有りですよ。主なものでも１００くらいはある

Q、その中でも最も不幸なものを聞かせてください

A、今一番、私たち夫婦の困る事は、私たちが一体どのくらいお金を持っているかわからないことです。→悩み、不安は消えていない

根本的に幸せになる方法・・・学び　＋　実践

⑥あなたとは何？

人間の正体とは霊魂である。

当初「お前は何？」との問いに「この身体です」と答え、「お前は思っていたよりバカだね」と言われる・・・考えに考えて気づいたこと、それは…

「肉体も心も、生きるための道具」「人間とは、肉体でも心でもない。霊魂という目には見えない一つの気が、人間の本体である」「人間とは霊魂である」

⑦病気・痛み・不安があっても幸せになれる方法

今、病気があっても痛みがあっても、肉体はあたなの本体ではない。ただ肉体の痛みが神経を通じて、霊魂に伝えて教えてくれているだけ。第三者的に自分とは切り離して考えることが、治癒力を最大限に発揮。自分の身体が病気になっても、家族が病気になってしまっても、心を積極的に前向きにする⇒最速で治癒力が働く

→心の態度を積極的にしておくことで、神経系統と綿密になるから、たとえコレラや腸チフスの菌を飲もうと、血液がアルカリ性である限りは決してその人間は病にかからない

心が消極的→循環器の障害、肝臓障害～肝臓の中の糖原質の分解というものが異常に働くと、糖分が身体の外へ増えてしまう→糖尿病

自分が消極的になっていないか？→日々観察

積極的な心、積極的な言葉、積極的精神を持つことで、すべてが解決できる！