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「成功体験」はやはり「個人の成功体験談」でしかない。

今日、本も出版されている「ビジネス研修」を専業にされている先生のオンライン講習を聞かせてもらった。タイトルは「人生100年時代の職業観」。50代半ばぐらいの男の先生。タイトルが面白そうなので参加してみた。
さまざまな職業経験後、出版社を経て、30代で今のビジネス研修業がすっと見えたとのこと。

はじめは「これからは成功体験ではなく、キャリアは自分にとっての幸福感に繋がる時代」だとよいお話されていたが、途中から年齢による限界の話となり、そう言ったかと思えば「今から初めても遅くない」と述べられる。
引用される教訓は昔の方の「格言」や「自分のキャリア経験からくる体験談」ばかり。

1日研修を数時間につめたせいもあると思うけれど、途中、どこに論点をおいてよいか分からなくなってしまい、せっかくのチャンスだったが、聞いていて、途中で何やら苦しくなってしまった。

一言でいうと「地の時代」のキャリアを積んだ人の「体験談」な気がした。中高年がみんながそんなわけではないし、風のように、少年のように軽やかな方も多数おられる訳だが。

昔は私も「自分の体験談」から「人に勇気を与えたい」なんて、またうがった考え方をしていたが、今思うのは、やはり「成功体験」は「個人の成功体験」でしかないってことだ。

慌てさせず、騒がせず、どこまでしなやかに、個人のペースで、個人の気持ちに入り込める爽やかな風になれるか。いまや研修も難しい。
「オンライン講習」なんて「聞いている側に関係ない」と思わせた瞬間、視聴意欲が落ちるそうだ。

オンライン講習全盛期であるコロナ渦、貴重な時間で聞く「研修」も選ばねばならない。でないと、地の時代特有の、苦しくなる「個人の成功体験」を聞いて、お金と時間を使うことになってしまうなあと感じた。

ああ、疲れた、、、。

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