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今の私はドアラのおかげ~野球観戦の全てを教えてくれた『恩コアラ』~

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文春野球 フレッシュオールスターに応募した原稿です。
応募しただけでしまっておくのは
勿体ないかなと思ったので
noteに公開することにしました。
たくさんの方に読んでいただけたらうれしいです。
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2023年6月7日、午前11時30分。私は西武球場前駅に降り立った。この日は交流戦で埼玉西武ライオンズ対中日ドラゴンズの試合があった。試合は18時開始、開場は16時だ。周りを見てもまだファンは誰も降りていない。ベルーナドームの入場ゲートに到着した私と友人は、もちろん1番乗りだった。

なぜこんなに早い時間にこの場にやってきたのか。この日はマスコット交流があり、中日ドラゴンズのドアラが関東に遠征してくるからだ。マスコットステージもあり、それを写真撮影も含めてベストな場所で見たかったためにだったのだが・・・さすがに早すぎたようだ(笑)。

それほど、私はドアラが好きだ。ドアラに会えるなら早起きも苦にならない。長く待つことになろうが、もちろん平気だ。待っている間は友人と最近のドアラの情報、グッズの話、中日の話をしていればあっという間に過ぎる。普段来ないベルーナドームのステージをどの場所から見たらベストかを話し合っているだけで1時間経ってしまったほどだった。

そして開場の16時を迎え、ベストな場所を確保した。ショーはたった15分ほどだったが、滅多に関東では見られないドアラのショー出演に私の心は大満足だった。
その後は座席から試合はもちろん、試合前、試合中のドアラの出演を見て、1日を満喫した。

翌日の6月8日も同じスケジュールで過ごし、前日は知らずに逃してしまった試合中のグリーディングにも参加。ドアラからサインをいただき、写真撮影、握手もしていただけて、試合後のグラウンドウォーク中のグリーディングも参加でき、更に大満足。2日間を満喫したのだった。

そんなドアラと私が出会ったのは2007年。私は病気で療養中だった。ドアラはグッドウィルドーム(当時・現ベルーナドーム)でのステージでの静止芸の動画がニコニコ動画とYouTubeで大バズり。私もその動画で初めて存在を知った。病気で療養中で笑って過ごすことも困難だった私が、久しぶりに笑ったのがドアラの動画だったのだ。私を闇から救ってくれた、そんな存在だった。

2009年4月7日、ドアラが明治神宮球場に遠征してくるという情報を得て、ドアラに会いに行こうと決めた。野球観戦は初めてではなかったが、慣れた場所ではなかった。ドアラを見るために初めて内野席に座った。初めて会ったドアラは動画でたくさん見てきた通り、面白くて、可愛くて、カッコよくて、とても幸せな気分になった。
その当時は中日の選手も有名な選手しか知らなかったが、野球観戦もとっても楽しくて、その後、野球観戦も行ってみよう!と思わせてもらった。球場へ足を運ぶことがまず好きになったのだ。

その後はドアラがいなくても暇があれば野球観戦に行くようになった。そしてフリーター時代には明治神宮球場でチケット販売窓口のアルバイトまでするようになった。

そして、今や私の野球観戦に欠かせないモノのひとつとなった、『カメラ』
そのきっかけと楽しさを教えてくれたのもドアラだった。

2016年、私はつば九郎とドアラのディナーショーのチケットをやっと手に入れることが出来、ディナーショーに参加。
その後、ディナーショーの綺麗な写真がTwitterに次々にUPされているのを見て、羨ましくなった。

「自分が見たドアラをこうやって写真に残せるんだ!」という衝撃だった。

どうやったらきれいな写真が撮れるのだろう。たくさん調べて知ったのは『一眼レフ』という存在。それまでは人物写真や風景写真など写真を趣味にする人やプロが使うものだと思っていた。

「それを使えば私が残したいドアラをたくさん撮れるのか!」

そう知った私は2017年6月、ZOZOマリンスタジアムに交流戦でドアラがやってくるタイミングで満を持してレンタルをしてみることにした。もちろん初めてだったのでネットは被るし、ピンボケだらけ。上手く撮れたとはとても言い難い出来だったが、撮りたい瞬間を自分で残せた喜びは本当に楽しく、結局8月にカメラ一式を購入することとなった。

それからというもの、ドアラだけではなく、野球観戦には必ずカメラを持って行くようになった。選手をよりよく撮りたいと必死でカメラの勉強をした。よりよい機材にしたくて買い替えもした。野球観戦と共に野球選手の写真を撮ることも立派な趣味になった。それも全てドアラから始まったのだ。

私はその後、一軍だけではなく二軍の試合も見に行くようになり、どっぷりとファームの沼にハマった。今は応援している選手を追いかけて東京からウエスタン・リーグを見るために月1、2回、名古屋や福岡に遠征をしている。9月は兵庫に遠征予定だ。

プロ野球だけではなく、高校野球から応援し続けている社会人野球の選手もいるし、都市対抗野球を見に行った時がきっかけで応援している社会人野球の選手もいる。

そこまでどっぷり野球にハマったきっかけは全てドアラだ。
今の私を作り上げてくれたのは全てドアラだった。
私の人生の恩人、ならぬ『恩コアラ』なのだ。

これからもドアラが教えてくれた野球観戦を思いっきり楽しんでいきたい。
そしていつまでもドアラを追いかけていきたい。

きっとまた追いかけていれば新しい楽しみをドアラは教えてくれる気がする。
だって『恩コアラ』なのだから。


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