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雪月心愛さんの配信に見るアイドルの「認知」と「愛」

「認知」って意識したこともなかったんです。クラポにはまるまで。

身内にSKEファンがいまして、昔、
「認知されることはむずかしくないのよ」
って聞かされたことがあるんですよ。じゃあ何がむずかしいのかは聞きそびれたんですけど、当時はアイドルに自分の存在を認知されるなんて「そんなことあるのかなあ」と信じられなかったんですね。まして、名前をおぼえられるのはむずかしくないとして、その先に何があるのかなんて……。

名前というのは自己と他者を区別する大切な役割を持つものです。うちの文鳥も名前を呼ばれれば、返事をしてこちらに向かって飛んできます(まあ、それを「名前」と認識しているかはわかりませんが……)。

一方、アイドルとファンの関係は<1対多>であるのが基本です。
「多の中の一粒」にすぎない自分、その名前がなんの意味を持つのかは、正直よくわからないところ……ではありました。

でも違うんですね。少なくともCROWN POPの世界では違いました
彼女たちはアイドルとファンの関係を<1対多>にとどめることを良しとせず、あくまでも<1対1>の構図で想いを届けよう、楽しんでもらおうと努力している、その姿を感じさせてくれています。
(※他のアイドルさんのことはわからないので、あくまでクラポはそうしてくれてるよというお話ね)

そんなクラポと我々の関係を成立させる一つの道具が「名前」であり、そして絆の象徴であるかのように示されるのが「認知」です。

自分が初めてCROWN POPのイベントに行った昨年4月。スタコミュに参加していたこともあって、藤田愛理さんはすでに自分の名前を知ってくれていましたし、二度目に会った際にはもう顔と名前を一致させてくれていました。
そこにすでに絆を用意してくれていたのです。

他のメンバーも「紅茶屋」という名前を知ってくれていて、そればかりか、特典会に並んだことがないうちから、なぜか顔も認識してくれているような状態。ランダムツーショ(一緒に写真を撮るメンバーをルーレットで決める)のときに<1対1>では初めて言葉を交わすメンバーの隣に立ち、緊張しながら「あ……紅茶屋といいます」とあいさつすると「(なんで名乗るの???)知ってるよー」と笑顔で返されることもありました。

というか、この手の話はクラポ界隈では本当にありふれたお話で、彼女たちはいつも我々を個として見ようと努力してくれていますし、実際にそうしてくれている。その想いはいつも、あらゆる場面で痛いほどこちらに伝わってきます。

そんなクラポの5人の中でも、ずば抜けてファンの個体認識能力が高い(と思われる)のが雪月心愛さん、みぃあちゃんです。
ファンへの愛が服を着て歩いているような存在、天使であり、女神であるんじゃないかと思われる彼女は、名前と顔は当然のこととして、そのファンがどんな人柄なのか、何を好きなのか、これまでどんなことを自分と話してきたのか……さまざまな事柄を、さも当然のことのように記憶していきます。

しかも他メンバーを熱心に応援しているファンのことも詳細に!!!

その生きるポッパーデータベースっぷりが存分に発揮されたのが、2023年4月4日のスタコミュです。

恩師の先生に大切なポッパーさんを紹介したいという話から、コメント欄に参加しているポッパーを紹介する流れに(自分の紹介も49m51sぐらいからしてくれてます。ありがとっ!!)

何人ぐらい紹介したんでしょう。50人は優に超えてると思うんだけれど、ほんとにファン一人ひとりをよく見てくれています。
よく見てくれているだけではなくて、自分に届けてくれた想い、ともに築いた思い出、聞かせてくれた言葉、見せてくれた笑顔……ファン一人ひとりに対して、あふれるばかりの具体的なエピソードを披露してみせてくれます。
その記憶力は驚異的!!

でも、この素晴らしい配信の肝は記憶力ではないのは明らかです。
そうではなく、その記憶力の源泉となっている雪月心愛さんが「心にたたえる愛
その表出こそがこの素晴らしい1時間25分18秒の要であろうと思います。


当たり前のことですが、私たちは一人ひとりの人間であり、名を持ち、体を持ち、意識を持ち、感情を持つ存在です。
けれどエンターテインメントの世界においては、我々はファン集団の一部に過ぎず、その他大勢であらざるを得ないことも揺るぎない事実でもあります。数百人の一人、数千人の一人、数万人の一人でしかないのがファンの本来的な立場であろうと自分は思います。

けれどCROWN POPは、そして雪月心愛さんは、そのちっぽけなファンの思い込みを軽々と飛び越え、新しい世界を見せてくれます。そしてその世界は愛に満ち満ちていて、やわらかくあたたかく、そして美しい空間が広がっています。

上記のスタコミュのコメント欄を見てもらえれば分かると思うのですが、その場にいる全員が他者の紹介をにこにこと喜んで聞いています(表情は見えませんが、間違いなくにこにこしてるはず)。他のファンに対するみぃあの想いを聞くのが最高にしゃーわせ(幸せ)な時間になっています。

自分が「認知」されたからうれしいのではなく、みぃあちゃんの愛を目撃できることがうれしい。それがCROWN POPにおける、雪月心愛における「認知の向こう側」の世界でした。

これからCROWN POPに「はじめましてするよの方」(雪月心愛的言い回しです)も、きっとこのあたたかな世界をすぐに目にし、体感することになると思います。彼女の、彼女たちの愛は確実に我々を包んでくれるでしょう。

もちろん今後、スケールが拡大を続ければ、いつか今と同じような「認知」やコミュニケーションは難しくなる日が来るかもしれません。
でも、そんなときにも、みぃあちゃんであれば、クラポのメンバーであれば、何らかの形でその愛をポッパーという集団ではなく「紅茶屋」という名前の自分に届けてくれるのではないか。そんなことを確信させてくれるに充分な想いを毎日、我々に届けてくれています。

スタコミュのアーカイブはプレミアム会員しか見られませんが、見られる方はどうか↑のアーカイブを見てみてください。
あるいはアーカイブを見ることが叶わない方は、みぃあちゃんのtwitterをフォローして、どうかライブで配信を見てみてください。

そのあたたかな世界をともに楽しんでいきましょう。


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