頼み事は、できるだけ詳しく具体的に言って欲しい!
私、人から頼まれることは嫌いではないです。
むしろ大好きです。他者から頼られることで、自分自身の承認欲求を満たすことができますから。
でも、これだけは言わせてください。
「頼み事をするのであれば、して欲しいことを詳しく具体的に教えてください!」
頼んでいる立場からすれば、事細かく頼むことに抵抗感があるかもしれませんが、頼む人と頼まれる人、お互いが気分良くいるために、頼む人は何をして欲しいのかをハッキリと伝えるべきであると考えます。
* * *
事例を挙げるために、少し思い出話をします。
私が高校生だった頃、校長先生から直々に、椅子や机などの「備品の集計表」を作って欲しいと依頼を受けました。
もちろん、私は承認欲求を満たせるので快く引き受けたわけですが、依頼内容は一言「備品の集計表」を作って欲しいとだけで、詳細が不明だったのです。
集計は用途別で数えて欲しいのか、それとも品番別で数えて欲しいのか、そもそも「備品」の範囲はどこまでなのか分からないと私が困りますので、校長先生にどのようにして欲しいのかを質問しました。
しかし残念なことに校長先生は超多忙だったため、どのような集計表を作って欲しいのかを確かめられませんでした。
それもそのはず、そもそも集計表の作成は先生方の給料分です。
それにも関わらず生徒の私に依頼が来るという状況は、校長先生も含めた先生方全員が超多忙だからに他なりません。
作って欲しい集計表の詳細は分かりませんでしたが、そのあたりの事情を私は良く理解していましたので、学校が欲しいであろう情報を予想しつつ、私の総指揮のもと、集計表を作ることになりました。
長くなりましたが、ここからが問題です。
こうして1か月ほどで出来上がった集計表を校長先生にお見せしたのですが、何やら校長先生の表情が硬いです。
いかにも「これじゃない」という表情をされていて、集計表は納品されましたが、私にはモヤモヤした気持ちが残る結果となってしまいました。
* * *
この事例は、依頼者側が超多忙だったので致し方がないところも大きいですが、何故このような残念なことになってしまったかといえば、依頼内容が大雑把で具体性を欠いていたからに他なりません。
そのような依頼内容だったために、校長先生からしてみれば「これじゃない」集計表が出来上がり、私としては頼んできておいてその顔はないだろうと不満を感じることになってしまったのです。
依頼をする以上、頼む人は頼まれる人に、何をどうして欲しいのかを詳しく具体的に伝えるべきでしょう。
それを怠れば頼む人の理想とする結果に行き着かず、それどころかお互いの信頼関係にひびが入る恐れすらあるのです。
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