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ゆたかさ、とは。

ラーメン屋で、ちょっとお高いネギチャーシューメンを何の躊躇もなく頼めること。

ゴミを出しに外へ出たら、ご近所の86歳のおばあさんもちょうどゴミを出しに行くところで、
「あ、いいすよ。一緒に出してきますよ」
と自然な形で一日一善をしやすい環境で生活していること。

回転寿司に行って、子供が初手からメロンをとり、次もメロンをとった時に、
「それでええ。人生は思ってるより短いぞ。ショウタ、好きな物から食え! そして、好きなものだけ食え! それでええんじゃ!」
と言いたいことを自由に言う父を微笑ましく見ながら、キレそうな妻に大好きなカリフォルニアロールを渡しつつ、3世代一緒になってお寿司を食べられること。

「豊」という名の友人が3人もいること。

家庭菜園がうまくいって信じられないほどの収量があり、
「迷惑じゃなかったら、もらってくれない?」
「えー! ほんとにい? いいのお?」
などとご近所さんと気軽に食べ物をやりとりできること。

お金の心配をせず、眠りにつけること。
朝起きて最初に考えることが、お金の心配でないこと。

「自業自得」という言葉を他人に対しては決して使わないようにしようと気がつくことができ、実際に使わないでいられ続けていること。

他人と比較しないで生きていくコツを覚えたこと。


私として生まれることができて良かった、と思えるようになったこと。

そう思える人がたくさんいる世の中。
そして、そう思える人を増やそうとする人がたくさんいる世の中。


それが私の考える、ゆたかさの真ん中。

ネギチャーシューメンの着丼を待ちながら、今日もまた私は一刻のゆたかさを感じている。

#ゆたかさって何だろう #ネギチャーシューメン

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