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スタートアップCEOの育児休暇

2021年も残す所あと1か月となり、明日から師走です。

このシーズン、弊社マネジメントメンバーは中期計画を練り直し、来期に向けての最終調整を仕上げる時期として、慌しく時が流れていきます。そんな中ではありますが、今回のnoteは私の育児休暇についてご紹介いたします。

個人的な話で恐縮ではありますが、今年第一子となる子供を授かることなりましたことを、この場をお借りしてご報告いたします。40歳という人生折り返しの節目の歳に、今後の人生を考える大きなきっかけとなりました。

産まれてくる子供が「双子」だったことで、やはり少なからず不安もあり、またコロナが猛威を振るう中、緊急事態下における妊娠期で、出産時期が来るのが待ち遠しいのは当然ながら、想像以上にとても長く感じていました(10月末出産の所、ようやく8月になって1回目のワクチンを接種できました)。

経験者のブログやYouTubeを見ていくうちに、特に双子の育児は想像を絶するものだとの印象が強くなりました。ですから、父親である自分も積極的に育児をすべきだと思いましたし、また、何より新生児の内だけでもできる限り子供と一緒に過ごしたいという思いが日に日に増していきました。
一方で、会社のステージも重要な時期に来ており、決して現場は楽な戦いをしている訳ではない中で、育児休暇取得については、正直なところ、非常に悩みました。

検索で見つかる事例は母親の体験記がほとんどで、父親の事例や、ましてやスタートアップCEOという事例はほとんど見かけません。
海外では、Facebook社のザッカーバーグ氏が2015年と2017年に第一子、第二子それぞれで取得したニュースが有名ですが、日本でも少ないながらも事例はあり、メルカリ社の小泉さんや、最近だと、DeNA時代の同僚の赤川さん(ミラティブ社)など知人の経営者が育休を取得したことをtwitterやnote等で知り、とても感心しました。

そういった方々の事例にも後押しされて、私もいよいよ、出産から新生児の間の1か月間に限り、育児休暇を決断したのです。
その意思決定から程なくして、今年の夏には、2022年から施行予定の「改正育児・介護休業法」が閣議決定されたことも知り、時代の流れにも合致していることに安堵しました。新制度では、男性は子の出生後8週間以内に4週間まで育児休業が取得でき、2回までの分割取得も可能になるとのこと。

育児休暇を取得することはマネジメントメンバーには早めに伝え、各所との調整を行ったものの、やはり不安は残ります。しかし実際は、素晴らしいことに会社は何の心配もなく回りましたし、育児休暇の間に私が出席したのは、月1回の定例取締役会、週次の経営会議に1度、エグゼクティブの方の最終面接くらいです。もちろん、メンバーから緊急で上がてくる事項については、隙間時間に対処しました。

ピーター・ドラッカーが言う所の「経営者の条件」として、本当に重要なことだけに集中できているか?残された僅かな時間を体系的に管理し、必要なものは、ごくわずかの基本的な意思決定である。というようなフレーズを、1か月というお休みを経験したことで、再認識することができたと思います。

組織が問題なく回っている背景には、資金調達以降、組織が大きくなるにつれて、一定以上の権限移譲を進めてきたことがあります。
育児休暇をきっかけに、社員数200人を超えるにふさわしい、組織らしい企業になりつつある実感を持てました。(ほんの少し前までは、全ての業務をなんでもやるCEOだった訳で、寂しいものですが…笑)


改めて、私の育児休暇を応援してくれた社員同僚の皆さま、また代表取締役CEOが育休を取ることについて前向きに捉えてくれた多くの皆さまに、感謝申し上げる次第です。


時代は、SDGs一色ですね。
私自身、一市民として、経営者として、サスティナブルな社会に向け出来ることをしていかなければならないと考えています。ユニラボはスタートアップでありながら、子育て社員がとても多いのが特徴です。2021年12月現在、約30%の正社員が子育て中の方となっています。

自身も二児のパパとなり、ユニラボを「子育てをしながらでも安心して働ける、育児と仕事を両立し、やりがいを持ちチャレンジできる」会社にしたいという想いが改めて強くなりました。

また、CEO兼双子パパとして、仕事を家庭を両立した上で、大きくなった子供に恥じない仕事の成果を残したい、ユニラボの大きな目標達成に向けて気持ちを新たにした次第です。

合わせて、子育て中メンバーのnoteもご紹介します。
パパ&ママの参加もスタッフ一同、心よりお待ちしております!

▼ デザイナー 本多さん
『自分らしさ、も守りたい。デザイナーが語る出産後の働き方

▼ カスタマーサクセス(コンシェルジュ) 中村さん
『子育てしながら30代後半でのスタートアップ転身!

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