【暇と退屈の倫理学】を読んで。
■挨拶
哲学書はニーチェを読みたいと思っていたが
最近客観的には暇なので、手に取ってみた本。
わからない。って部分は多々あったが、思ったことをまとめておく。
■定住革命について
この話はめちゃくちゃ面白かった。
確かになと思った。
わざわざ遊動生活で生きていけるなら、変化させようとしないよなと。
かつ、遊動生活の時は格差とかもなく
現在の文明の発達は定住生活になったことから始まってる。
との論も納得性めちゃくちゃ高く面白かった。
(遊動生活時代の人は大きい獲物をとっても自慢しないようにしていた。
みたいな部分はどうやってわかったんだよ。。とは思ったがw)
例,)
定住する。
→ごみを管理しましょう
→排泄物を管理しましょう
→貯蓄という概念が存在→格差→盗み→法規制
またこの話から、人類は環境に合わせて変化出来るんだな。
っていうポジティブなとらえ方をしたw
■マルクスの考え方について
色々な哲学者の考え方が掲載されていたが、
マルクスの考え方が好きだと感じた。
僕なりの解釈は下記。
お金のため、仕方なく働く必要がある世界で
お金のため、仕方なく働く労働をやめた時に人は自由になる。
だから労働日数を減らしましょう。
努力すれば、お金のために働かざるを得ないという概念をなくせる時代だとは思いつつも、現在の自分は流石に何もしないで自由というわけではない。
その中でも、休職期間という束の間の時間を得てるので
めちゃくちゃ自由で、幸せなのかなとも思った。
ただ、この考え方を否定もしたいので
努力して、自由を手に入れようとも思う。
■ハイデッカーの退屈の定義
これもめちゃくちゃ面白かったし、筆者の視点も最高だなと思った。
まず僕なりの解釈。
そして筆者の視点である
1も3も別に同じじゃん。
遊動生活長くしてきた我々×便利な世の中だと2が普通じゃん。
2の状態を悪とか思わず、思いっきり享受しなよ。
この考え方もめちゃくちゃ好きw
休職前の僕:仕事の奴隷(1の状態)
休職中の僕:自由と愛の奴隷(3の決断した状態)
この状況だからこそ
2の状態が普通なんだから、享受しなよ。って視点が
すごく面白いと感じたんだろう。
ただ僕はADHD気質があり、
2の状態を維持してるとワーワー文句を言いそうである。
だから3の状態で、自由と愛の奴隷でいいかなとも思うし
そもそも、退屈は主観と書いてあったがその通りすぎる。
客観的には暇で退屈な状況かもしれないが、本読んでるだけで退屈じゃないと思えるからそれでいいんです。と思いました!
■僕の本の読み方が分かった
本書には
結論だけを知るのではなく、読むことに価値がある。
的なことが書いてあった。
そのような視点で見た時に書き残したいと思ったことがある。
①哲学書、自伝、思想系を読むと自分の考えがよりわかる。
私は
「何を言ってるんだ?」「この考え方は好きだけど、ここは違うな」等
感想をNoteに書きながら、本を読んでいる。
この行為により自分の中の”現時点での哲学”をはっきりとさせてくれる
という効果が読書にはあるなと思った。
②確証バイアスがめちゃくちゃある。
この本も数々の哲学者のかなり面倒な日本語が多く掲載されている。
その部分を読んでいても、簡単に理解できず、疲れる。
だから、読み飛ばそうとしてしまう。。
逆に定住生活だったり、ダニの話とか、パーティーの話とか
抽象論ではなく、具体の話はすんなり入ってくる。
このバイアスがあることを念頭に入れながら読書しないと
好きな情報だけで固めた人間になってしまうなと思った。
③わけわからないことを自分なりに理解することが楽しい。
本を読んでいて、②をメタ認知したため
すごく読みたくないな。と思う部分も真剣に集中して読んでみた。
その結果
「やっぱこの考え方はよくわからないから理解しなくていいや」
「マルクスの考え方面白w」
と自分の中で、納得させて終わらすことが出来る。
”訳がわからない壁”を、”訳がわかった壁”にできた時に自分に酔える。
という言語化になるかな。
■最後に
最終著者と同じく
暇じゃないけど、退屈。
それでもいいじゃん。何でもいいじゃん。って享受する。
自己受容は忘れないって考え方は割と自分に定着している気もする。
ただこの考え方は
じゃあ何をするのか。って時には
全て良いんだから、わからない。って本気でなりますね。
今はそれでいい気がしてるので
とりあえず読書の奴隷になります!!
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