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島根やばいぞ!?一人あたりの医療費が一番高いのは??

このノートは「ふらっと考える」より転載した記事です。

2017年1月27日、厚生労働省により
「国民健康保険事業月報 平成28年5月」が公表されました。

各都道府県でどれぐらい保険料を支払っているかなどの
統計情報が載っていました。

各都道府県でどれぐらい保険料を収めているのか、
被保険者はどれぐらいいるのかナドナド、ちょっと見ていきましょう。

健康保険料が最も高い都道府県は?

ぱっとみて分かることは

三大都市圏周辺は非常に高いですね。
東京は900億円近く医療費がかかっています。
トップ5だけ拡大してみます。

特段珍しい現象でもなく、

おそらくこれは被保険者が多いからでしょう。
被保険者数のグラスも見てみましょう。

やはりそうでしたね。
被保険者数が多い都市は医療費が高かったです。
それでは、被保険者1人あたりの医療費が高いのは
どの都道府県でしょうか?

1人あたりの医療費が最も高い都道府県は?

一人あたりの医療費は今回の月報でも公表されていました。

円グラフにしてみると、かなり均一になっているように見えますね。
棒グラフで降順に並べてみたいと思います。

トップ5は下のようになっています。

島根県が最も高いですね。

一人あたり36,000円近く医療費がかかっています。
一方の東京都は一万円ほど低く26,000円ほどです。
島根県やばいですね〜・

もしかしたら、突発的な増加だったのかもしれません。
そのため先月のデータを見てみましょう。

島根県の順位は同じですね。
どうやら突発的ではないようです。
どうせなら5年前のデータも確認してみましょう。

まず、医療費自体が増加しているのはもちろんですが、

トップ5にも動きがありました。

島根県は一位ではありませんでした!!

この5年間で一体何があったのでしょうか...

しかしこのデータは実際に払われた医療費のデータではありません。
というのも、国からの補助金として医療給付費というものがあります。
この給付費はかなりの金額で、多くの場合80%以上の金額が給付費で賄われていました。

一位の福島県は震災等が影響しているのかもしれませんが、
地方の給付率は高い傾向があります。

実際にかかった医療費を知るには、この給付費を除いた金額から
一人あたりの医療費を算出する必要があります。

やはり島根県が単独一位でしたね...

この現象は高齢化が関係しているのかもしれません。
高齢化が進んでいる都市は、一人あたりの保険料も高くなっているのかもしれません。

最も高齢化が進んでいる都道府県は?

内閣府による「平成28年版高齢社会白書(全体版)」によると
最も高齢化が進んでいるのは"秋田県"でした。
高齢化率が30%超えている県は4つあり、
秋田県、鹿児島県、徳島県、高知県です。

これらの県の一人あたりの医療費は確かに高い場合が多いですが、
秋田県は平均近くだったことを考えると高齢化以外にも原因があるのかもしれませんね。

少なくとも、一人あたりの医療費が高いところは、
住民への負担も増加していく可能性が高いかも....


これ以上は、興味をもった方が調べてみるのも面白いかも。

ということで、今回は厚生労働省の「国民健康保険事業月報 平成28年5月」の統計で遊んでみました。
読んでくれた皆さんの世の中を見回すちょっとした武器になることを願います。

参考URL

https://www.kokuho.or.jp/whlw/inf_05.html
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/iryouhoken/database/seido/kokumin_nenpo.html
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/s1_1_2.html

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