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学問がわかる500冊(朝日新聞社)

(本投稿は、10年以上前に書いたBlogの再録なので、内容はかなり古めかしいものです。ただ、逆に、当時はこんな感覚だったという証左になるのでそのまま投稿します。)

 社会・人文科学系の10のジャンル(哲学・経済学・社会学・国際関係学・法律学・社会福祉学・宗教学・教育学・心理学・政治学)の中から50冊ずつお勧めの本を紹介しています。
 紹介されている本は、大学学部生の基礎レベルから専門の入り口程度という感じでしょうか。

 私自身、日頃あまり関心を持たないジャンルの本で、何か面白そうなものはないかと思って目を通してみました。
 紹介されている本のうち何冊かは以前読んだものもありましたが、ほとんどは初見で、改めて自分自身の関心範囲の狭さを痛感しました。

 中には、複数のジャンルで紹介されている著者もいました。たとえば、マックス・ヴェーバーは3つのジャンルで登場しています。(社会学・宗教学(いずれも「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」)、政治学(「職業としての政治」))

 現代に何らかの影響を及ぼしている書物には、何とかして一度は触れておきたいと思いますね。(最近は、読んでもなかなか一度では頭にはいらなくなってきていますが・・・)

 ところで、全く別次元のことですが、この本を読んでいて思ったことがあります。

 昨今、高校の英語の授業風景でも、生徒の大半が辞書を引くのではなくて、電子辞書を机においてキーボードをたたいています。
 いわゆる「電子書籍」の普及は、先ずは「電子辞書」から、次に携帯へのコミック等のコンテンツ配信という感じで、方向感は間違いなく「紙ベースの書物の『e化』」です。(全てではないでしょうが)

 しかしながら、なかなか書籍本体にまでは進んでいないようです。電子ブックも製品としてはいくつか出ていますが、電車の中でもほとんど見かけません。

 さて、今後ですが、いわゆる「古典」と言われている書物も「e化(電子書籍化)」に馴染むでしょうか。もちろん、物理的にはできるのでしょうが、私としては、訳も判りにくく印刷状態の悪い「岩波文庫」と格闘している姿の方が、「古典」には似合っているような気がします。


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