タラレバの雪
どうも心が晴れない
重く沈んだままだ
思い浮かぶのはタラとレバ
タラとレバと書かれた雪が
チラホラタラレバ舞ってきた
事実や結論
そいつらがドカッと座り込み
威張り散らすものだから
時間をグイッと巻き戻し
タラレバタラレバ嵌まり込む
いくら突き詰めても
何ら風景は変わらない
虚しさや切なさだけ
心に積み重なっていく
そこによじ登り腰掛け
またタラレバタラレバ
頭や肩に虚しさや切なさが
また音もなくずっしり
今日も進歩がないな
以上 と降り積もる
などと自虐ネタに浸っていたら
「これどうするのよ」
大地を揺るがす何処の誰だかの声が
引っ張られ物置に行ったら
なんてこった
タラレバタラレバ
溶けない雪でいっぱいだあ
物置の外
立ち尽くすふたり
スクリーンが絶望とともに暗転する
エンドロールが始まった
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