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迎え火

母を迎えに足を運ぶ

朝早く、間に合うように
いつも一緒と言われても
今日は特別

御先祖様たちと共にやってくる

その場に集まった人たちと
迎え火を見つめてる

灯籠に火を移し
御神殿に飾られる

縁ある人たちと母も一緒にやって来る
今でもまだ母は生きている
彼の世に還ったなんて思いたくない

時々涙が出る
かなしい訳ではない
ちょっとさみしいだけ
もう身体はないから

魂は永遠で黄泉の国からやって来る

本当はいつもいつも心配して
側にいてくれているはずなのに

東屋に座っていた母の姿が浮かびくる

「お母さん、一緒に帰るよ」
わたしは母の魂を連れて行く

不思議な世界に繋がって


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