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母の見た光

母が彼の世に還る時
見た光は
まばゆいばかりの
あたたかい
素敵なものであったに違いない

母はまだ生きようとしていた

それでも覗きに行っただけと言われるおやのあたたかな白き光を見て

掴まって還ってゆく

あと何日でもいいからわたしは母と一緒にいたかった

けれども母の気持ちを考えると
それはもう…

目の前にかがやく光を見せられたなら

わたしも彼の世還りたい

そんなにも素晴らしい場所ならば
行ってみたいと感じてる

母は手ぶらでふらふらと

わたしを置いて


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