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指定席

ここはわたしの指定席
仏壇の前
横向きに座る

今日は母の月命日

前日に仏花と薄紫のストックを買って来た

そして一昨日の音霊(オトダマ)のコンサートでのお下がりの花束も飾った

とっても豪華な花束で、おやさまから母へのプレゼント

イースターは魂の復活祭

篠笛あり雅楽あり
バイオリンにオーボエにピアノ 
オペラ、シャンソン、歌謡曲
いろんな人が舞台にあがり
二日続きの
賑やかな演奏会

キラキラキラキラ光っている

アーティストのお社さんは
最後に美輪明宏の老女優の一生の唄を歌い上げる

その唄は母と聞きに行った美輪明宏がリサイタルで唄ってた

どこへ行っても母との思い出が詰まっている

あの時もこの時もいつも母が一緒だった

帰り道、同じ方向の友が一緒に帰ろうと誘ってくれたけど
なんだか楽な帰り方を見つけて
ひとりで帰る
基本ひとりが好きなんだ

母と一緒が好きなんだ

もっともっと大切にしていたら母はもう少し生きててくれたかな 

そんな後悔ばかりが浮かびくる

ねぇ、おかあさん

身体は楽になったなら
それでいいのかな

魂だけの存在って軽くて
ほっこりしているのかな

指定席にて
心の中でつぶやいてみる


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