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鉄道車両のDNA

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“こだわり”をもって作られている車両たち。 その「ルーツ」や「進化」の経緯を見ていきます。  建設や発展について頭に入れてから車両に乗ると、普段とは少し車窓が違って見えるかもしれ… もっと読む
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記事一覧

【鉄道車両のDNA】路面電車の近代化に大きく貢献した「LRV」の系譜

近年、日本国内で登場する路面電車の車両は超低床車両が主流となっています。この超低床車両、どのような経緯を経て開発されてきたのでしょうか。バリエーション豊かな超低床車両の歴史を紐解いていきます。 (この記事は2021年7月に会員限定記事として配信したものです。) 最新型は大型超低床車両  2021年5月31日(月)、栃木県宇都宮市で新しい路面電車車両のお披露目がありました。2023年開業予定の芳賀・宇都宮LRT(宇都宮ライトレール)で運行されるLRV、HU300形電車「ライ

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ゴムタイヤと自動運転「新交通システム」開発の歴史

いまではゴムタイヤの車両が自動運転で走る鉄道というイメージが強い「新交通システム」。しかし日本で開発が始まったころは、鉄道とは似ても似つかぬシステムも新交通システムの一種として研究されていました。「連続的」な輸送システムに鉄道のDNAが注入されていった歴史をたどります。 (この記事は2018年10月に会員限定記事として配信したものです。) 「動く歩道」も新交通システム?  いわゆる「新交通システム」は、日本では「ゴムタイヤで駆動する小型の車両が、専用の通路を走る乗りもの」

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ロングとクロス 客層や時間に応じて変化する「デュアルシート車」

近年、関東の鉄道各社で導入が進む「デュアルシート」。列車の性格に応じてロングシートとクロスシートのどちらにも変化させることができる座席ですが、このタイプのシートはいつごろから現れ、どのように進化していったのでしょうか。 (この記事は2018年10月に会員限定記事として配信したものです。) 関西の旧型国電から始まったデュアルシート  鉄道の旅客車両に設置されている座席は、大きく分けて「ロングシート」と「クロスシート」の2種類があります。 ▲西武鉄道40000系のデュアルシ

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田園都市から海外まで オールステンレス車の中興、東急8500系

かつて東急線で最大勢力を誇っていた8500系も、いよいよ引退の時期が迫ってきました。導入の経緯などを振り返ってみます。 (この記事は2018年7月に会員限定記事として配信したものです。) ▼こちらの記事もあわせてどうぞ▼ 東急「最大勢力」を誇った車両  東急電鉄の8500系。かつて新玉川線と呼ばれた渋谷~二子玉川園(現在の二子玉川)間の一番列車から今日の田園都市線まで多くの人々を運んできました。製造両数は400両にものぼり、一時期は東急の車両で最大勢力を誇っていました。

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空を走る! 懸垂式モノレール「進化」の過程

全国10か所にあるモノレールのほとんどは車両が線路にまたがる「跨座式」を採用していますが、今回は線路にぶら下がって走る「懸垂式」のモノレールを紹介します。 (この記事は2018年9月に会員限定記事として配信したものです。) ▼こちらの記事もあわせてどうぞ▼ 「露出する車輪」から「隠れたゴムタイヤ」に  世界初の本格的な懸垂式モノレールは、ドイツの工業都市ヴッパータールにあるヴッパータ―ル空中鉄道です。1901(明治34)年に開業し、全長は13.3km。レールと逆側のアー

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新潟トランシスの軽快気動車「NDC」 ローカル線の標準車に成長

国鉄ローカル線の経営を引き継いだ第三セクターの多くは、転換にあわせて新型のディーゼルカー(気動車)を導入しました。これら気動車のなかでとくに多いのが、新潟鉄工所(現在の新潟トランシス)の軽快気動車「NDC」です。 (この記事は2018年8月に会員限定記事として配信したものです。) 第三セクターと共に登場した軽快気動車  1980(昭和55)年に公布された日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)に基づき、多くの赤字ローカル線が「特定地方交通線」に指定されました。特定

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跨座式モノレール「見本市」から規格統一への道のり

日本のモノレールはさまざまな規格が開発されましたが、のちに「日本跨座式」と呼ばれる規格への統一が図られます。初期の「見本市」状態から統一に至るまでの経緯を振り返ります。 (この記事は2018年8月に会員限定記事として配信したものです。) ▼こちらの記事もあわせてどうぞ▼ 全長100kmを超える日本のモノレール  2017年末、東京モノレールが累計乗車人員30億人を達成しました。1964(昭和39)年に開業した東京モノレールは、日本のモノレールをけん引する存在として、長年

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画期的なオールステンレス車 東急電鉄7000系

いまでは当たり前となった銀色のステンレス車両ですが、これを古くから導入していたのが関東大手私鉄の東急電鉄です。ステンレス車の基礎を築いた東急7000系(初代)の歴史をたどります。 (この記事は2018年7月に会員限定記事として配信したものです。) JRの工場に展示されている東急の車両  JR東日本グループの総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所には、2両の「東急車輌産業遺産」が展示されています。 1両が東急電鉄の5200系、そしてもう1両が同じく東急の7000系(初代)

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相鉄の車両に息づく“こだわり”のルーツをたどる

相鉄は路線距離が大手私鉄16社のなかで最も短いですが、車両は個性的なものが多いといえます。各車の特徴から相鉄に息づく“DNA”を探ります。 (この記事は2018年7月に会員限定記事として配信したものです。) 3グループに分けられる相鉄の車両たち  横浜駅を起点に2路線35.9kmの路線網を持つ相模鉄道(相鉄)。大手私鉄16社のなかでは営業距離が最も短い会社ではありますが、その歴史的背景から、とても個性的な車両が行き交っています。 ▲相鉄は営業距離こそ短いが個性的な車両が

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