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「好き」の射程距離(2024/8/29)

昨日も話したけど、aikoさんが新しいアルバムを出しましたわね。

私にとってのaikoさんは「いい曲をつくる人」なんですよね。いろんな好きのあり方があっていいとは思いますが、私にとってはそう。昨日、アルバムリード曲のPVが公開されましたけど、コメントで「可愛い可愛い」の嵐だった中で、私の感想は「かっこいい…」でした。曲がかっこいいんですよ。それがPVの映像によってより増幅された感じを受けました。あまりこういう感想を抱く人は多くないかもしれないですが…。

アレンジがね、ものすごくいい。アレンジされたのは島田昌典さんという方で、メジャーデビュー前からaikoさんと関わってる方。やっぱすごい方だなあと改めて思った次第。

アマゾンミュージックにaikoさんコメント付きで今回のアルバム全曲が聞けるプレイリストがあるんですが、そちらでも「skirt」の島田さんのアレンジをaikoさんが絶賛されてたんですよね。いやもうほんとすごい。アルバムのリード曲にふさわしい出来栄えだなと思いました。

で、先程の話に戻るんですが、私にとってのaikoさんは「いい曲をつくる人」なんです。可愛いのも理解できる。ライブでのホスピタリティが凄まじいのも理解できる。ラジオのトークがとても軽快なのも理解できる。それらを否定する気はまったくないんですが、私にとってのプライオリティは曲そのもの。それも、歌詞よりは曲調や歌声、節回しの方に惹かれるのです。

aikoさんの作るメロディってとても独特ですよね。とても不安定な感じを受けるのに曲として成立しているあの感じ。「ポップスは安定と不安定の境界の際をいかにギリギリまで攻めるか」みたいな話をどっかで聞いたような気がしますが、aikoさんの作る曲はまさにそれ。不安定なのに妙に心地良い。もちろん、他のあまねくプロミュージシャンの人たちだってそういう資質は備えてるわけですが、aikoさんはもう「その人そのもの」としか思えないような曲をどんどん作ってくる。それも、デビューして20年以上経つにも関わらずコンスタントに。今回だって、前のアルバムから1年ちょっとしか経ってないわけです。デビューして時間が経つとアルバム発表のスパンが長くなるのが当たり前な中で、これはホント凄まじいことだと思います。充実してるんだろうな、と推察してます。ファンとしてもとても喜ばしいことです。

ちょっと話はずれましたが、まあ要は「こういうaiko好きもいるよ」ってことです。今回のアルバム、販売形態がアルバムにライブ映像くっつけたやつとアルバムのみの二種類あったんですが(細かく言えばもっとある)、私はアルバムのみを買いました。過去に売られてたライブBlu-rayもいくつか持っていますし普通に楽しみましたが、やはり音楽聞くだけのときよりも見返す回数が少ないんですよね。今回も、ちょっと余計にお金を出せば手に入るからお得感はすごいわけですが、それでもまあ、手に入れるほどではないかな、と思ったのです。Team aikoも一応入会してますが、コンテンツを見る機会がほとんどない。ファンクラブには入ってません。ライブも、そもそもあまり食指が動かない…(食わず嫌いがあるかもですが、人混みの中の熱狂がそもそも性質的にしんどい、というのが大きいと思います)。

そんな感じですが、やはりaikoさんは好きなんです。そういう好きですね。

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