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将棋は「観る将」です(2022/3/10)

将棋自体、昔から見るのだけは好きだったんですよね。

今は「観る将」という言葉も定着して、見るだけの楽しみが許容されてる感じですよね(この記事は、順位戦B級1組の藤井聡太竜王(五冠)佐々木勇気七段のAbema TVの配信を見ながら書いていました)。

将棋に関する現時点での一番古い記憶は、小学生の頃親父と指した下手くそ同士のグダグダの将棋。駒の動かし方だけはわかるものの、定跡・戦型・囲いなどの知識はまったくなく(今も名前くらいしかわからない)、お互いがお互いの王手を見逃しまくる将棋でした。

あと時期は不明(多分小学生の頃)ですが、西日本総合展示場で開催された将棋のイベントに親父が連れて行ってくれたことがあって、北九州市出身で当時六段の森下卓九段がそのイベントに出てた記憶があります。ただし、当時も将棋の内容は全くわからなかった!(でも楽しかったのです)

あとは、中学生の時の野球部の朝練の日だったか、高校生の時の朝課外の日だったかはよく覚えていませんが、とにかく出かける前に、RKBで朝5時半くらいからやっていた「早指し将棋」の番組を見ていました。その番組で加藤一二三九段が指してるのを見て、「一二三ってすげえ名前だな!」とシンプルに思った記憶があります。

その割には、将棋が強くなりたいなどと思ったことは一度もなく、将棋の持つ雰囲気だけは昔から好きだったんですね。

それでも、今のように熱心には見ることはありませんでした。たまに、日曜日のNHK杯トーナメントを訳も分からず見るくらいだったかなと思います。

それが大きく変わったのが、当時ニコニコ動画(ドワンゴ)が主催してた電王戦でしたね。

2012年に行った第1回の米長邦雄永世棋聖とボンクラーズ(AI)との一局は見ていないのですが、その次の2013年の第2回の5番勝負で大きくハマりましたね。

当時は将棋棋士と将棋AIの実力が拮抗していると言われていた時代で、それでも最終的にはAIの3勝1引き分け1敗。AIに棋士が初の敗戦、粘って持将棋に持ち込んで引き分け、などいろんなドラマがあり、随分盛り上がりました。

(PVの出来も素晴らしかったです)

第2回将棋 電王戦 HUMAN VS COMPUTER | niconico https://denou.jp/2013/

これ以降、ニコニコ生放送で将棋を見る機会が格段に増えました。配信方式で通常のTV放送などとは違って時間の縛りがないため、対局開始から終局まで何時間でも見ることができ、将棋とすごく相性が良かったんですよね。

今はニコニコ動画(ドワンゴ)は将棋配信からは離れましたが、この電王戦がきっかけになり新たな棋戦である「叡王戦」が立ち上がりました。今は、ドワンゴから少し遅れて将棋配信に参入したAbema TVが引き継ぐような形になっています(少し緩めなニコニコ生放送の方が好みではありましたが…)。

そう考えると、将棋配信が普及してから10年近く。色々トラブルがあったようですが、2016年に藤井聡太五冠がデビューして次々とタイトルを獲っていくうちに将棋界も盛り返し、将棋が「社会的ブーム」になったような感もあります。

とりあえず、私にとっては未だに見るだけの将棋ですが、見るだけでも本当に楽しいです。楽しいというのもありますし、解説のみなさんが対局中にずっと喋ってるさまはラジオのようで、心地よくもあります。それが長時間続くので、聞きながら何かしら他の作業をしているのが、私の将棋を見るスタイルです。

あとは、将棋の記事がネット上で回ってくると、とりあえず読んでみます。棋譜の解説は正直良くわからないのですが、人間ドラマのような普遍的な部分は、棋士の皆さんが極めて個性的であることも相まって、大変面白く読んでいます。

このように、Twitterのプロフィールの最後にしれっと「観る将」と書かれていますが、つまりはそういうことなのでした。

今後も、おそらくずっと観る将でしょうね。

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