"元"プロゲーマーになりました

note書くの大変久しぶりで、わーおとなっております。

まとまりのないnoteになりそうですが、ドラフト会議を経て、自分が想定していたより結構心情の変化があったし、こういうのは鮮度が命なので、せっかくだから残しておこうかな~と思いnoteを書いてみています。

まとまりのない文章になりそうですが、ご容赦ください。

自己紹介とBPLについて

NORI (Twitter: @norimisoIIDX) と申します。
はじめましての方もいらっしゃると思うので、自己紹介をします。

わたくし、この3年くらいBPL ZERO、BPL2021、BPL S2 (Season2)という、コナミさんの音楽ゲームの beatmania IIDX のプロゲーマーをやっておりました。
BPL S3 (Season3) が始まるということで、今年も頑張るぞ~とと思いましたが、ドラフト会議にてあえなく落選したため、"元"プロゲーマーとなりました。

これまで沢山応援いただいた皆様、ご期待に添えずすみません。でも本当にありがとうございました!

順番が前後しますが、そもそもBPLとは、BEMANI PRO LEAGUE の略で、8社のゲームセンター運営企業様がチームを持ち、beatmania IIDX、SOUND VOLTEX、Dance Dance Revolution の各ゲームにおいてリーグ戦などを行うプロリーグです。

いま(2023/05/15) 現在は、BPL S2 の DDR のリーグ絶賛 Youtube にて放送中だったり、BPL S3 の IIDX の、誰がどのチームに所属するかを決めるドラフト会議終わったばかりな状況なので、へーと思っていただけた方、ぜひ見てみてください。

音ゲーなんてやらないよ、という方も、ぜひ5分だけでもYoutubeで放映されている試合の動画とかを見ていただければと思います。
よくわからないけど僅差で決着がついたっぽい!とか選手たちがプレーしているこの曲好き!とかこの人の顔が好き!とかどんなことでもあなたにとって楽しめることが見つかるといいな、なんて思っています。

ちなみに、Youtube で "BPL IIDX Tradz" とかで調べてもらうと自分がプレーしてたり、床に転げ回ったりしている回がありますので、もし良かったら調べてみてください。

2023/05/13 ドラフト会議

自分が応募していたドラフト会議の様子は以下の動画です。

どうして応募したの~とか、どうして落ちたの~とか、Tradz (BPL S2の時に所属させていただいていたチーム) とは事前に打ち合わせがあったの?、継続契約は~?とかの具体的なところが気になる方も多いとは思うのですが、まだ自分からは喋れない内容もあるかなと思うので、ふわっとした内容になることはご容赦ください🙇

さて、私が落ちた理由は明確で、ただただ IIDX の実力が足りない、これに尽きると思います。

"実力"をもう少し掘り下げてみると、例えば1,2順目選手に一般的に期待されるような☆11,12で歴代を出す能力はもちろん私にはなく、そうすると、こちらも一般的には☆8~10程度が主戦場になる4順目選手としての指名を目指すことになりますが、そうなった時に周囲の4巡目選手のような単発力、はやはり十分ではありません。
また、BPLで活躍するには、本番一発で自己ベストに近い能力が出せるか、というところが特に重要ですが、そこまで苦手でもないけど特筆するものもない、くらいかなぁと思っています。

この、"実力が足りない"というのは、実は一番最初の大会の BPL ZERO からずっとそうだったと思っています。それは、ZEROでも指名漏れをしており、諸々の都合で補欠でやらせていただいた身ですし、各大会でもお恥ずかしながらほとんど勝てていません。

それでも、2021やS2で指名していただけたのは、もちろん癖の強い曲がチョットデキルという要素も多少はあるのかなと思いつつ、自分がプロ選手をやるにおいて重要視していた情報発信能力とかを買っていただけたのかなと思っています。実力は足りないけど、チームに居るとチームの活動がちょっと便利になる、そんな存在だったのかな、という自己評価です。

というところはずっと分かっていたし、なんとかならないかな~とずっと練習もしてたのですが、自分が10うまくなる間に周囲は15うまくなる、ZEROに参加してからはずっとそんな感覚でした。BPLの世界、厳しい。

ので、厳しいことは承知の上でしたが、そのとおりの結果となったな、というのが自分から見たドラフト会議の結果です。潮時でしかないのはそうなんですが、やっぱり悔しいですね。

Tradz というチームに出会って

じゃぁ、もう実力不足は認めてるんだったら、ドラフトに出なくても良かったじゃない、というご指摘はまさにそのとおりです。

が、昨年所属させていただいた TAITO STATION Tradz というチームが、まぁ本当にすごいチームだったんです。

もはやTradzの人間でもないので手前味噌という言葉は正しくないとは思いますが、そうであったとしても他のチームと比べて、プロモーションというか、"e-Sports チームとしてのやる気と実行力"というものがケタ違いだなと、手前味噌ながら、というか完全にこれは私の主観ですが思っていました。

とんでもない量のサポートやプロモーションをTradzにはしてもらったなと思っています。

皆さん、自分がテーマになるクレープが全国で発売されたり、そのクレープを食べると確率で自分のカードダスが貰えて、自分の顔とプロフィールが印刷されたカードダスが、1000枚とかの単位で世の中に存在するようになることを考えたことありますか?私はありませんでした。あるわけないでしょ。

それ以外にも数えれば枚挙にいとまがないのですが、そういった諸々があったので、もう一度Tradzでやらせてほしいという気持ちは本当に強かったのはもちろんです。
その上で、そのまま行けば指名されずとも、ドラフト会議に自分が居たほうが、ドラフトにおいて想定外の事象や、番狂わせなどが起きてしまい、BPL S3 IIDX の Tradz チームが自分を指名してもらうことで強くなる可能性が 1% でもあるならそうしたい、そう思って応募しました。
ですし、自分で応募せずに諦めるよりは、ドラフト会議で指名されない、ということを経験して、それを受け止めなければという思いがありました。

ので、Tradzのことは本当に今でも大好きです。SDVXに続いてDDRも優勝してほしいし、IIDXも優勝してほしい、心の底からそう思っています。BPL S3 IIDX の他チームもどうするのよってチームも多いのは事実ですし、衝撃的なこともあったんですが、それでもTradz強いでしょ、これ、って思ってます。超応援してます。送別会も開いてくださってありがとうございました。

ドラフト会議を終えての心情の変化

ということで、まぁ厳しいだろうな~今年はな~とは頭ではずっと分かっていたので、ドラフト会議終わったらプロ選手引退だな~なんて始まる前から思ってはいたんですが、実際に終わってからなるほどTwitterのプロフィールなどを変更したりする中で、あれ、事前に想定していたよりも心情に変化があるもんだなと思いました。

本当にいろいろな感情が混じっているので、箇条書きにしてみます。

  • あぁもう私はプロゲーマーじゃないんだなという寂しさ(?)

    • 自分が、プロゲーマーを副業でしている、ということをもしかしたら結構大きなアイデンティティにしてしまっていたのかなという気付き

  • やっぱ悔しいな~という気持ち

  • プロ選手になった人たち、継続の人たちのツイートを見たときの複雑な気持ち

  • ツイッターとかSNSとか目を引くような活動をすることって、もう頑張らなくてもいいんじゃないかなという、ホッとしたというかなんというかな複雑な気持ち

    • とはいえ、Youtubeとかどうすればいいんだろうという心配

  • 来年も(あるなら)目指そうとは思うけど、モチベーションを保てるかなという不安

  • 応援してくださったファンの皆様への申し訳無さ

  • 転職もするし、本業とプライベート頑張っていこうという気持ち

  • Tradz応援しちゃうぞの気持ち

    • 同時に、関わりが深かった他チームの選手たちも本当にみんな頑張っての気持ち

  • BPLとどれくらいの温度感(自分の中で)付き合っていけばいいんだろうという気持ち

  • ZEROで拾ってくれたRyu☆さん、2021でNORIというプロゲーマーの方針を定めてくれたSILK HATの皆さん、とんでもない経験をさせてくれたTradzの皆さんへの感謝

  • ここには書けないようないろいろな気持ち

多分他にもまだまだ言語化できていない気持ちもあるんだろうなと思いつつ、いま時点ではこのような感じでした。

迷ったり困ったり不安な気持ちに対しては、まぁ2.5年ほどのプロゲーマー人生が終わってからまた2日くらいしか経過していないので、これは時間を掛けて消化していくしかないのかなと思っています。

今後どうする?

実はありがたいことに、ドラフト終わって今日までに色々なところから色々なお声掛けを頂いたり頂いてなかったりするのですが、どうするかはちょっと上記のような大変複雑な心境の中なので、考えるお時間を頂けると嬉しいなと思っています。

なので当分は本当に何も決まってません。とりあえず、毎週水曜日にEXBARに行って、DDRのBPL見て騒ぐ人になるんだろうな~と思ってます。IIDXも早く始まって~~~~

SNSについて、Twitter(@norimisoiidx)は、Tradz推しのBPLについての情報発信botみたいな感じになるのかなぁ、、と思ってます。更新頻度減るのかなぁ…わかりません。

Youtubeは…どうすればいいんだろう。多分また罪過みたいなニッチ譜面が出てきたら攻略動画とかは上げていたりする気はします。
IIDXの配信は難しくなると思うので、UNDERTALEとかまた配信したりするのかな~と思ってます。もう一周しなきゃ。
ありがたいことにメンバーシップに入ってくださっている方もいらっしゃるので、そこには還元していければと今は思っています。

全てのプロゲーマー(特に音ゲーの)が、ずっとプロゲーマーでいられることはないはずなので、セカンドキャリアのキャリアパスみたいなものがあってもいいよねとは思っています。
が、プロゲーマーのセカンドキャリアってどういう物があるのか(一般的にストリーマーというものはありそうだけど…)わかってないなぁと思うので、それについても調べてみようかなと思っています。

いやまぁ、セカンドキャリアなんて大層なことを考えずに普通に音ゲーやってろよとかとも思ったり、いやでも、、ってなったりなんだか情緒不安定です。

おわりに

改めて、これまで自分を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!🙏🙏🙏

腕前のちょっと足りない自分がそれでもプロゲーマーとしてしがみつけていたのは、掛け値なしに、これを読んでくれたり、Twitterで名前を出して応援してくれたり、ファンアートを描いてくださったり、会えば差し入れをくださったり、遠方のチームのイベントにも来てくださったり、その他様々な形で応援してくださった皆様のおかげでしかありません。

プロじゃなくなったこともあり、今後どういった形でそういった皆様に恩返しができるのかはちょっと考えないといけなくなりましたが、それでも受けた恩を返しきった感じはしないので、何らかの形でお返ししていければと思っています。

同時に、文中にも書きましたが、BPL ZERO、BPL 2021、BPL S2 と自分をチームに迎えてくださった、一緒に活動してくださった、サポートしていただいた皆々様に本当に感謝です。おかげさまで、5年前の自分では考えられないような経験をたくさんさせていただきました。本当にありがとうございました。

もちろん、BPL を開催してくださったコナミの皆様にも本当に感謝しております。大変お世話になりました。

しばらくはBPLからは今よりは少し距離をおいてぼーっと生きようと思います。
でも、もし、BPLに限らず、自分が力になれることがあり、それを自分がやらせてほしいと思えたりしたら、また頑張れたらいいなと思っています。

とりあえず、Beyond Evolution 解禁してプレーしたら EXH はもちろんできないし、AAA どころか AAA- 表記すら出なくて笑ってるので、なにくそ~~~って言いながら必死にそれだけを考えて IIDX をやったり、痩せるためにDDRしたり、VF 19 を目指してみたり、ギタドラやったり、セガゲーに手を出してみたり、好きに音ゲーやろうと思います。

思い立ってババーっと書いちゃったので読みづらかったらすみません🙇

とにかく、プロゲーマー、楽しかったです!ありがとうございました!

生活感あってすいません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?