見出し画像

起き抜けの夢

起き抜けに嫌な夢を見た。
転職前の前職は工場だったが、その工場に何故か戻ってきたのだ。
工場勤務では、決まった時間に出勤し、冷え切った倉庫のようなべニア板で出来たロッカールームに出勤した労働者が黙々と集まり作業着に着替え、職場に向かう。そして午前の勤務の終わりを知らせるベルとともに労働者は黙々集団で社食に向かい、飯を食い、午後の勤務開始まで無為な時間を過ごす。
ベルとともに昼休みが終わり、職場に戻る。午後の勤務の終わりを知らせるベルとともに終業となる。
そして残業は、終業から30分後にベルとともに始まり、言われた仕事が終われば退勤する。
そんな自由のない「こうば」が前職だった。世間的には旧財閥系の一流企業だったが、お仕着せのような生活、自由のなさが苦しくて、転職したのだ。
そんな職場に戻ってきた。

当時の先輩が「お帰り」という。こいつは嫌な奴だった。まだいたのか。
先輩に連れられての帰ってきたあいさつ回り(当然、作業着着用)し、ベルとともに昼休み。
ダッシュで社食に向かえばいいものを、先輩はゆっくりしているので先に行くわけにはいかない。そして20分後、先輩と社食に向かうと、混み混みの食堂。勤めていた当時とは異なるレイアウト、異なる方式になっていて、迷う。そうこうしているうちに、ベルが鳴る、予鈴だ。急いで職場に戻らねば。ダッシュで職場に戻るが、階段が梯子になっている。登るが、中々着かない。先輩に助けられて、職場フロアに着く……。

ピーーピーー
目覚ましが鳴り、起きた。

まだ、「こうば」時代の抑圧された生活がトラウマになっているようだ。もう転職して20年弱。まだ、こんな夢を見るとは………。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?