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不動霊場巡り修行で起きたこと

強さを求めた私に起きたことは、
自分の中にある弱さに徹底的に向き合うような事象でした。

たとえば、です。
旅のスケジュール管理や宿や交通機関の手配など、
旅にまつわる面倒な雑務は私が自発的に名乗り出て担当していましたが、


これは
「自分が役に立つ人間だと周囲に誇示したい」
という無意識の欲求から行っていたことだと、
あとになって気がつきました。

せっかく組んだ旅程は、
交通機関の乱れや同行者との行き違いなどで
全く使い物にならないことも多かったですし、
うまくいった時も、同行の誰一人、
私に感謝の言葉をかけてくれることはありませんでした。

お礼を言わない同行者に密かに腹を立てていたのですが、
それが不機嫌さという形をとって現れてしまい、
「とっつきにくい人」として
同行メンバーの中で孤立しがちでした。

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「皆の役に立てればそれで嬉しい」という
表面上の感情は全くの嘘っぱちで、
働きの見返りとして、
周囲の尊敬や称賛を求めていた、ということなのです。
それに気づいた時
「なんて器の小さい人間なんだ」と自分のことを心から軽蔑しました。

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また、旅程が役に立たなかったことは
「自分って、役立たずで必要ない人間だ」という
無力感を持つことへとつながりました。

「役に立たなくて、周囲の人から必要とされていない自分なんて、一緒に回る資格はないよな、もうやめようかな・・・」とぼんやり考えました。

ですが、そう思う自分をさらに突き詰めて考えると

これまで「役に立たない人間はいる意味がない」
といった偏った考え方をもっていたこと、
無意識に付き合う人間を選別していたことにも気づかされ、
「私って、なんて嫌な人間だろう」と
吐き気がするほど落ち込みました。

他にも色々なことがありました。
嫉妬、怒り、無力感、誤解、孤独感など、
次々とネガティブな感情が湧き上がる事件が起きて、
心は重く沈みました。
特に初めの頃は
「もう行きたくない」と、何度も頓挫を考えました。

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ネガティブな感情に支配されたためか、
一時は、あれほどクリアに聞き取れていた
神様からのメッセージも
一切聞こえなくなったのもこの頃でした。

それでも最後まで続けたのは、
このタイミングで
周囲のスピリチュアル能力の高い知人から一斉に
「その修行は続けるように、とメッセージが届いていますよ」
と声をかけられたからです。

メッセージを届けてくれたのは、
天使ミカエルだったり、弘法大師空海さんだったり、龍神だったりと、
繋がっているハイヤーさんによってまちまちでしたが、
内容は全て同じ、
「続けなさい」でした。

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