私のキャリアプランは渦潮型②
私はロンドン出身だが、生まれと家族の拠点は徳島だ。気づけば自分の将来像の描き方が、どことなく故郷の渦潮に似ている。常に新しい流れを取り入れながら回転し、ゆっくりどこかへと動く。(①の続編です)
人生プランをちゃんと考えた結果
26歳の時に気付いたのは、21歳の私がいかに目先10年くらいしか自分の人生を考えていなかったことだ。
「何のために生きるのか」というアンパンマンの問いを無視して26年が経っていたのだった。
うつ病になり、しっかり止まって考える時間があったからこそ気付いた私の人生観は「自由に、楽しく、充実した人生を謳歌したい」だった。
最高に楽しく、最高に幸せに感じることをしながら、「人生という大いなる暇潰し」を過ごしたい。そう思った。そのためには下記を満たしている必要があると考えた:
毎日起きて行動するのが楽しい・ワクワクする
やりたくないことはあまりやる必要が無い
納税と選挙ができる経済的・精神的ゆとり
一見ふわふわしていて能天気に見えるリストだが、自分目線で考えるとこうなったのでしょうがない。そして我に帰った。休職中だった金融機関に勤務する自分の人生では、リストの中で納税しか満たしていない(選挙がどうでもいいと思えるほど心身共に疲弊していた。)
そうだ、起業家になろう
色々とリストの条件を満たすハッピーな生き方はあると思うが、私はリストを更に具体的に考えてみた結果MBAを取って起業しよう、という結論に至った。
自分が一番ワクワクしている時は、頭脳が働かされ、クリエイティブに考えることが要求され、ちょっと頑張らないと行けない状況もある時。誰かに強いられることなく、自分の意思で問題を解いていくことに充実感を覚えるタイプなのだ。そこで、
と思ったが、サラリーマンしか経験したことなかったので、金融以外の分野について勉強をしたくなった。ついでに、ヨーロッパに「帰りたい」という心の声も無視できなかったのだ。(その時、日本に初めて住み始めてから12年経っていた)。
せっかく休職中で時間があったので、会社に復職しろとプレッシャーが始まる前に留学を決めたいという思いで猛スピードで準備した。結果、1ヶ月でINSEADというフランスにある学校に受験し、合格した。
合格通知を横目に、将来どんな起業家になろう、などと妄想を膨らませていた(休職中はとにかく暇だ):
大富豪というよりは、まだ解決されていない社会にある問題の解決に貢献する起業家
ヴァイオリンを自由に弾きながらバリバリ働く起業家
自分が望めば結婚も子育てもする自由と余裕のある起業家
住む国は自由。2拠点生活などをする起業家
全て満たすには夢物語のような気がしたが、考えるだけでワクワクした。
大きい人生ヴィジョンは描けたのだった。それはめでたい、と思う一方で「INSEADを卒業したらどうしようか」という漠然とした不安もあった。ヴィジョンは描けても、道筋がなかったのである。
そこで、キャリアプランというものも必要だな、と考えた。
いや「生き方プラン」かな。
(長くなるので③で!次で最後にします!)
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