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イスラエルでの空襲警報はまるで日本の地震速報?!

5月10日まで約3週間、イスラエルに滞在していた。毎年恒例の里帰りだ(旦那の実家)。戦争や紛争のイメージが拭えない国について、ちょっとその偏見を払拭したくて。

敵に囲まれたユダヤの国

「イスラエル人と結婚する」というと多くの人に言われたのが:
「え、それ危ない国じゃない?」
紛争地域だよね」
「イスラエルって住めるの?(安全なの?)」
どこにあるんだっけ?」
「(宗教の)聖地だよね」
「(スタートアップの)聖地だよね」

皆さんのイメージも大体こんなものではないでしょうか(笑)
さて、イスラエル。下記地図にある通り、トルコと並んでアジアの最西端に位置する小さな国。面積はちょうど日本の四国くらい。

この地図で「友好国」ではない(外交関係が無い)のは:
イラク
イラン
クエート
レバノン
サウジアラビア(今年これは変わりそう!)
シリア
イエメン

余談だが、イスラム教の国でイスラエルと外交関係が無く、一国家として認めていないところも身近にたくさんある(インドネシア、マレーシアなど)

これが生活にどう影響するかというと:

  • 飛行機でイスラエルに行く際は直線で行けない⏩敵国の空を避けるので迂回する

  • 物販の輸出入が不安定⏩国内の農産物の種類の多さ(バナナやアボカドも国産!)

  • 戦争になったら逃げる先が無い⏩いざとなったら友好国で陸続きのエジプトやヨルダンも助けてくれるのか不明

でしょうか。こう羅列すると「住みたい国ランキング」には入ってきませんね。

それでも日本より安全?!

そんなイスラエルだが、下手したら日本よりも安全だと私は感じている。

  1. ミサイルやロケット弾の迎撃システムが素晴らしい(有名なアイアンドームでテルアビブなど日本人だったら住みそうな地域は守備されている)。ちょうど帰国する5月10日の昼過ぎから30時間以上にかけてパレスチナのJihadという組織がおおよそ800弾以上打ち込んだらしいが、1発だけアイアンドームを通過したという驚きの防御率。(これに対して日本は北朝鮮のミサイルが国を通過して日本海に落ちてから警報が鳴るという危なっかしさよ)

  2. 市民の意識レベルで言うと、空襲警報は日本の地震速報のようなもの。ロケット弾やミサイルが撃ち込まれる前には情報が入っており(前日に確かに義母さまに「明日ロケット撃ち込まれるよ」と言われた)、各家庭や商業施設•オフィスには地下防空壕が備わっている。

  3. 出入国管理が類を見ないほど厳しい。私は過去にモロッコ(イスラム教がメインの国)に行ったことがあるだけで毎回尋問される。ヴァイオリンを持って行った時は楽器の中まで検査された。

  4. そもそも日本人は間違っても狙われない。この顔なのでね。イスラム教だとも思われないし、ユダヤ教だとも思われない。

地震と戦争(テロも含む)を比べても

とは言っても日本の方が「安全」と思う方へ。

イスラエルでの歴代死者数を見てみよう。戦争とテロによる死者数は1920年から2021年までで合計23,928人。(イスラエル軍の統計によるイスラエル側の被害)

同じ期間、日本に住んでいれば地震大国なので何かしらの大地震を経験することになる。1920年から2021年までの日本の地震による死者数は合計185,878人。しかも数千人の行方不明者がこの数字の外にいらっしゃる。

イスラエルに住んだ方が桁違いに「安全」。
あまりこういうデータを比較するのは気持ちが良いものでは無いですが、リアルに心配の種になる点だと思うので、ご参考までに。

今回は悪いイメージの払拭を試みましたが、次回は良いところや私が好きなイスラエルのことにフォーカスしてお届けします!

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