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高校生で漢文が苦手の人のための勉強法

今回は、高校生で漢文が苦手な人のための勉強法についてお話しします。漢文は独特の文法や語順、難解な語彙が多く、多くの学生にとって挑戦的な科目ですよね。しかし、正しい勉強法を身につけることで、漢文の読み解き方がぐっと楽になります。この記事では、漢文の基本をしっかりと押さえるための勉強法や日常生活での活用法などを詳しくご紹介します。


漢文の勉強の仕方

実力が不十分な段階では、次の順番で解きます。

  1. リード文を読む

  2. 本文を読む

  3. 注釈を読む

  4. 本文の内容が分かる

  5. 設問を解く

ポイントは、本文の内容がわかるまで、設問を解いてはいけません。設問を見てもいけません。制限時間にこだわらず、何時間かかってもいいから、本文に何が書かれているかを理解するまで、じっくりと読みます。
本文の内容がわかったら、もう一度、本文を最初から読み、そして、設問を解きます。

不について

「不復…」は部分否定ではありません。
「不」は、原則直下の語を否定します。
「不復…」は、「不」が直下の「復」を打ち消しています。
したがって、「不復帰」という文では,「不」は「帰」を打ち消しているのではありません。ここに注意が必要です。あくまでも、「不」が直接 打ち消すのは,「復」ですから、「不復帰」は、「二度とはしないよ(不復)。帰ることは(帰)。」という意味になります。「以前帰ったけれども, 二度とは帰らない」そういう意味なのです。
部分否定ならば、帰ることもあるし帰らないこともあるというように、「帰」という部分を否定するはずです。ですが、「不復帰」は「帰」という部分を否定しているのではありません。二度と帰らないのです。意味は部分否定ではありません。
ですから、「不復帰」は「またかへらず」と、「は」を入れずに読むのです。「不復…」は、ほんの一例です。漢字一つひとつの意味を理解することが重要です。

漢文のテスト本番用の解き方

試験本番は、制限時間との戦いです。試験本番での問題を解くおすすめの順番は次のような形です。

  1. 設問を見る

  2. リード文を読む

  3. 注釈を読む

  4. 本文を読む

  5. 設問を解く

これがおすすめの試験本番での解き方になりますが、いきなりこの順番で練習を始めても、実力はアップしません。
ただの答え合わせで終わってしまいます。何題解いても、効果は少ないのです。本文を読む力もないのに、時間に追われて解くと、フィーリングに頼らざるを得ず、いいときは高得点、悪いときは10点20点という泥沼にはまります。試験本番用の解き方は、時間をかければ満点が取れるほどの実力がついてから行いましょう。


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