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【微艶小説】ゾッとする

渋滞のバスに揺られながら
うとうとと薄く目をつぶる。

なんとも言えない湿気の多い朝で
珍しく空はどんよりとくもっている。

普段はない湿度に、
昔の記憶が肌に蘇る

このまま目を開けたら
そこはあのカウンターなんじゃないか?

テレビはついているか?
客は来ていないか?

振り返り、客がやって来ていないことを確認して、ふたたびまどろむ。

あの頃ももちろん楽しかった。
けれど、今はここがいいんだ。

喜びの循環^^