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弦楽器の工房を訪ねる -サンパウロ便り

ライアーと呼ばれる小型のハープ、奏でたことはありますか。

私の夜のルーティンは
これをポロンポロロンと触って眠りにつくこと。


ところが、ある時から
森の精 - fadinha do bosque と名付けた私の愛するライアーが
困ったことにすっかり不調で、チューニングが安定しなくなっていました。


「♬ あんなに大事にしてたのに
こわれて出ない音がある・・
どーしよう、OH! パッキャマラード!」

コーラスの先生に相談したところ
弦楽器の専門家から紹介チャットが次々飛び込んできました。

*

いくつかの工房からは
「うちはヴァイオリン専門だから残念ですが・・」
そう言って断られましたが

一人だけ、誠意をもって応えてくださる専門家と
つながることができました。



工房を訪ねると、そこはギターやハープに特化したスタジオで
彼は、私が持ち込んだ楽器をすぐに診察。


どんな相談でも乗ってもらえるとわかりました。



夢が飛び立つ Mello Luthier の工房 △
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話をするうちに、この方も

日本出身でサンパウロのギター職人を率いる
杉山さん -Sr.Sugiyama と
共通の友だちだったことがわかり、

世間話はそこからさらに1時間。



このひと、Ulisses Mello さんとは
家族ぐるみの友だちとなりました。





工房は、サンパウロの少し南、
郊外にあります。





Ulisses Mello さんは、一週間かけて
私のライアーの弦の留め具をすっかり作り直してくださいました。

預けているあいだも動画メッセージで
「今、ここまで修理が進んでるよ」と進捗を伝え
私は、愛する「森の精」とオンラインで面会している感覚でした。


ライアーは、今また私の手元で元通り。

ふたたび
ポロンポロロンと癒されて眠る夜を過ごせるようになりました。


幸せです。



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