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子ども3人が東大を卒業しているからといってその母親に何ができるだろうか

 何もできない、と以前は思っていました。
 それがどうしたの?と今も思っています。

 前に

の中でも書きましたが、私の子どもたちは3人とも東大にストレートで合格し、それぞれストレートで卒業・修了しています。長女、長男は高校の時サイエンスのオリンピックのメダリストになりました。次男は大学で総長賞をもらっています。

それぞれ中学受験、大学受験とも通塾をほとんどしていないこともあり、「本を書かないの」と言われたこともあります。
でも、、私には特別な何かをしたという記憶がないのです。
あると言えば子どもと一生懸命遊んだということくらい。
だから自分には「東大に合格させる」とか、「勉強好きの子どもにさせる」とかのノウハウは語れないと思っていました。

けれども、最近評論家さんや達人さんの「できる子は○○、できない子は××」といった類のハウツー本や「自分はこれをやってきた」式の指南本を見るにつけ、私の子育てとはなんだか違うという思いが強くなってきました。もちろん、読み物として純粋に楽しむ分にはいいのかもしれませんが、私は(自分でいうのもなんですが)根はまじめです。
ですから、もし私が子育てをしていたころにこうした本を読んでいたら、きっと、「ねばならない」「してはいけない」にがんじがらめにされて辛くて仕方なかっただろうと思いました。
それにそうした評論家さんや達人さんたちにとっても、それらはお子さんたちを「そこまでそう育ててきたからこその背景と方法」であるわけで、そこを端折って、読み手が即自分の場合に当てはめようとしても、なかなかうまくいかないように思います。

だから、思いました。私が答えを出すのではなく、相手の言うことをよく聞いて、相手が自分で答えを見つける手助けができないだろうか、と。
いや、逆にそれなら、私にもできるかもしれないと。

私は今、とある機関でメンターとして活動しています。
その機関では自分が東大出身の子どもを持つことは話していません。
尋ねられるのは、子育てと仕事をどのように両立させたかや今の自分の仕事にどうやってついたかなどが多いです。
そんな時はまずメンティーのお話に耳を傾け、寄り添って、メンティーがどう生きたいのかどんな夢を持っているのかを理解します。
そのうえで自分のことを話しますが、メンティーが自分らしい生き方、納得のいく道を見つけられるような対話を心がけています。

少し前、ばば門さん(https://ameblo.jp/myhugedream/)と「東大ばば門s」という緩やかな集まりについて、その活動のひとつとして、子どもを持つ家庭のメンターのような役割ができないかと話し合いました。たとえば、スポーツと学業の両立をどうするかといったことでも、そうしたことを気軽に尋ねられる場になりたいと思っています。

  東大ばば門sについては→

お手伝いできることがあるでしょうか。

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