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まわりまわって、、

高校の時、理数科だった。
中三の時の担任の先生が、私に医学部を強く勧め、「高校はココ」と強く推してくださった。
母には新興の学校だからと反対され、伝統校を強く勧められた。
けれど、突っぱねた。
正直なところ、当時の私は医者にはあまり興味がなかった。
そして、高校に入学してから好きになった同級生が最難関の理数系を志望していると聞き、私もそこを狙おうかとなんとなく思った。
だが、いかんせん、理系科目で私の好きなのは数学一択。
数学者になって数学の本に囲まれて日々過ごすのもいいかも。
そんなこともチラッと思ったが、具体的な将来の夢もなかった。
それで、担任の先生に相談したら、目標とは別の大学の理学部と数学教師への道を示してくださった。
感謝はしたが、なんか違う。
そうか、私、ただその子と同じところに行きたかっただけなんだ。
将来などあまり考えていなかった私は、親に言われるまま法学部を受けた。
でも、志としては低く、紆余曲折もあり、全く無関係の文学部に進学した。
卒業して理工系出版社の編集職に就いた。
その後出産や子育てがあり、さまざまな職種を経験した。
そして、職業生活も終盤に差し掛かった今。

何と私は数学専門の図書室の司書をし、
数学の本に囲まれて日々過ごしているというふしぎ。

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