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とりとめのない話

土曜日、図書館から帰る道で女子高生二人組とすれ違う。

制服の胸に黄緑色のプレートが。
よく見えなかったけど、「外出許可」と書いてあったような。
時間は9時半。
普通なら授業を受けている時間だ。
だから「私たちは学校をさぼっているわけではありません」と皆に示す証なのかもしれない。

そう言えば娘の中高時代、先生方が時々仰っていた。
「よく電話がかかってくる」と。
制服姿を見かけた方が心配して電話をかけてくださるそうだ。

娘は中学受験の時に3つの学校のうちどこを受けるか、迷った。
黄緑色のプレートをつける学校と進学することにした学校と制服のない学校。
制服のない学校に憧れていたみたいだけど、私が制服がある学校を勧めた。
「制服に守られている」ということはやはりあると思ったからだ。
結局娘は上の二つのうち、当時家から近かったほうに決めた。

「制服に守られている」というのは男子だってそうかもしれない。
長男は中学入学式の翌日見ず知らずの女性から「何期」と聞かれたという。
「59期」と答えたら「うちの息子は57期」と話したらしい。
その制服をあまり見ない地域だったからかもしれない。
気にかけてくれていたのだろう。
そういう私も最近東京ドームでその制服を見かけて思わず何期か聞いてしまった。
そうなると「守られている」というのとは少し違うが。

まったく話は違うけれど、制服のことを書いていたら種村季弘の『ぺてん師列伝―あるいは制服の研究』を思い出した。
また読む。

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