乳がん記録 #08 2度目の針生検の結果
2度目の針生検の結果
2023年5月16日。先日追加で検査した針生検の結果を聞きに行く。
色々な決断をしていかなければならない段階なので、今回も夫に付き添って貰う。
結果は悪性。
ああ、部分切除の範囲がかなり広がってしまうんだな、形は大丈夫かな、と思っていたところ、先生から
「これだけ小さい腫瘍なのに、かなりはっきりと悪性だと出ているので、ここから更に広がっている可能性もあります。部分切除だと取り残してしまう可能性もあるので、どちらかと言うと、全摘の方をおすすめします」
と言われた。
全摘のすすめ
前回は「全摘も選べますよ」という選択肢の1つでしかなかったものが、「全摘の方が良い」と、急に角度が上がり、私も夫も正直戸惑った。
最初の頃は「もし全摘だったら・・・」と想像することもあったが、一度「部分切除可能」と聞いてからは「全摘」という選択肢は考えていなかったのだ。
とはいえ、3月に要再検査になって以来、当然、全摘や再建のことについてもかなり調べていたので、すぐに気を取り直し、先生に「全摘の場合、同時再建は可能なのでしょうか?」と尋ねた。
同時再建の可能性
先生から、「はい、同時再建は可能です」と言われ、選択肢が増えたことにまずはホッとする。
次に、
「人工物ではなく、自家組織による再建は可能ですか?」と尋ねると、
「どちらも可能だと思いますが、人工物の方が手術時間が短く、入院期間も短くて済みます。人工物で再建される方の方が多いですよ」とのこと。
いままで色々なことを考えてきた中で、正直、「人工物での再建」には抵抗があった。
多分、10歳若ければ人工物でも再建したと思う。
ただ、52歳という年齢で、人工物を使ってまで再建する必要があるのか?
そこまで自分にとって乳房が必要なのか?と思うところもあった。
先生に、「再建するなら自家組織がいいです」と思い切って言ってみたところ、
「自家組織での再建にはそれなりにリスクもあるし、デメリットもありますよ」と、あまり前向きではない口調で言われる。
いままでとても優しかった先生が、ちょっと強めの口調になったのは、乳腺外科の医師としては乳がんを根治することが一番重要なため、多少なりともリスクのある再建手術は「余計なこと」だからなのかもしれない。(もちろん先生はそんなこと少しも言わないけど)
かなりの時間考えたが、どうしても、どんな再建方法で再建できるのかが分からないと、「全摘します」とは言い切れなかった。
納得のいく方法での再建ができないのであれば、取り残す可能性があるとしても部分切除を選択し、万が一取り残した場合には再手術(全摘)、取り残しがなければ放射線治療やホルモン治療をしながら様子を見る、という方法もなくはないし・・・
どうしても決められずにいる私に、先生が
「決める前に再建をする形成外科の先生に相談してみましょう。今日は無理ですが5/29でしたら形成外科の予約が取れますよ。決めるのはその後にしましょう」と提案してくれた。
「手術まであまり時間がないので29日には決めたいですが、再建する場合は手術の日程がもう少し先になるかもしれないので、まだ考える時間はありますよ」とのこと。
やっぱり優しい先生だなあ。
こういう時、偉い先生だとワガママを言いづらいので、若い先生でよかったなあと思う。
29日までたっぷり時間もあるし、もう一度再建について調べ直して、じっくり考えよう。
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