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ハッピーなカレー屋さん、ますますハッピーになれるアイテム導入! ペイフォワード記事Vol.13

ハッピーになるためにイロイロ楽しいことやっていこう!

楽しいお店の雰囲気を作り出す店員さんの人の良さ

福島県福島市の楽しいこと満載のカレー屋さん、Happy Happy Curry(通称ハピカレ)。「いろいろアミューズメントサービス」という社名の通り、とにかく楽しいことをどんどんやってみよう!という、勢いとノリのいいハピカレです。
お察しの通り、このハピカレでもペイフォワードを実施しています。福島市に現存する恩送りタイプの5件のうち、唯一の店内飲食ができる場所です。


2022年の12月に見学に行ったときは店長さんがとにかく優しくて、丁寧に店内を案内してくれました。食事をするためのお店選びは、ご飯がおいしいことはもちろん、店員さんの人の良さは重要ですよね!
お客さんとも親しみをもって接客をしているということで、お客さんの声を積極的に取り入れてお店の経営をしているそうです。

ハピカレを支える若者パワー

このカレー屋さん、お客さんやお店に関係する人がハッピーになれる仕掛けをたくさんしてくれるんです。
ハピカレでおもしろい企画があるたびに、若者パワーでツイッターがバズります!

いろんな世代の興味を惹く制限時間内完食無料の大盛りカレーは話題性抜群ですよね。

どどーん!見ているだけでもお腹いっぱい


次にこの顔ハメから笑顔をのぞかせるのはあなたかも?!

さて、今回はこのハピカレがバズらせているもう一つの話題、ペイフォワードチケットについてご紹介します。

ハピカレのペイフォワードチケットの秘密

ペイフォワードチケット始めてみようよ

実はハピカレでペイフォワードチケットの取り組みを始めたのは社長さんのアイディア。だから、ハピカレの店長さん自身は「ペイフォワードってなぁに?」という状態だったそうです。それでも興味深いということで、BLTカフェに見学に行き、どうやったらハピカレらしく実施できるかを学んできたそうです。

最初に準備した物
1.ペイフォワードチケット
2.メッセージカード
3.チケットを貼り付けるボードとピン
4.感想を書き込めるノート
5.販売用のチケット置き場→あってもなくてもOK

これさえあれば始められるペイフォワード店舗の必須アイテム


お店に入ると真っ先にお出迎えしてくれるペイフォワードチケットたち


ハピカレの場合、お会計の時にチケットが購入できるように
レジの近くに購入用チケットが配置されています。
使ってくれる人のことを思ってメッセージを記入

「ペイフォワードって何?」に答えるためには?

「ペイフォワードって何?」というお客さんからの質問に答えるために、店長さん自身ペイフォワードについてインターネットで調べて勉強したそうです。さらに、店員さんにも伝達して、スタッフ全員で理解を深められるようにしました。これで、店頭のペイフォワードチケットの前で不思議そうにチケットを眺めているお客さんに声がけできるような状況にはなりました。

次に準備したものは、各テーブルに置いておくペイフォワードの説明書きです。注文前やご飯が届くまでの待ち時間に、お客さんに読んでもらい興味を持ってもらうためです。

この説明書きがあることで、待ち時間にペイフォワードチケットについて学べます

ペイフォワードチケットを使ってもらうには?

ここにきて出てきた課題は、「チケットの認知度を上げてもっと利用してもらうためには?」です。
ここでハピカレの強みであるフレンドリーな接客が功を奏します。お客さんに、チケットをどこに置いたらチケットを使ってもらえるかを相談したところ、「一番目立つところに置くのがいい」とアドバイスをもらったそうです。そこで、ハピカレ店内で全てのテーブルが集まっているスペースの中央に二つ目のチケットボードを設置しました。
これで、お客さんがどの席に座っていたとしてもチケットを見られるようになりました。

まさかここにも?3カ所目のチケット設置場所とは?

どうやら店内には3カ所のチケット置き場があるということなので最後のチケット置き場が気になります。動画を撮影していたクルーが向かったのは、まさかの「トイレ!!?」

どこにチケットが貼ってあるというのでしょうか??

なぜこんな個室にも設置したかというと、用を足している間に目につきやすいから、そして、人前でチケットを取るのを見られたくない人にとって安心だからだそうです。


ほ、本当だ~座ったらじっくり眺められる仕組みでした

これはあっぱれなアイディアですね。
チケットは注文するときや、会計の時など、いつ見せてもいいことになっています。だから、店内の至る所にペイフォワードチケットの情報があると使ってみようという気にもなりそうですね。

どんどん広がるペイフォワード情報

SNSで爆発的に認知され始めた!

ペイフォワードチケットを設置した当初はなかなか使用してもらえず、「やっていて意味があるのだろうか」、と感じたこともあったそうです。
しかし、冒頭にも書きましたが若者のSNS発信力によって、ペイフォワードチケットを利用して食事したことがどんどん広まっていきます。
県外からのお客さんや、SNSを見てハピカレに来てくださる方も多いそうです。その中には、ペイフォワードの取り組みをしているということに興味を持って来店してくださる方もいるそうですよ。

チケットを利用した人が伝道師に

チケットを使って食事することをためらっている人に「せっかくだから使ってみては?」と店員さんが声がけした結果、こんなほっこりエピソードが。

これまでペイフォワードチケットが気になっていて使えなかったけれど、店員さんにすすめられ使ってみることに。その方は、その次に来店した際にお友達を連れてきて、「ハピカレではペイフォワードチケットの取り組みをしているんだって」と説明してくれたそうです。

県外から来店してくださったお客さんがチケットを購入してくださいました。店長さんと「次に来店するまでにこのチケットが利用されているといいですね。」と話をして帰られたそう。そしてその次に来店したときには、期待通りチケットがその人の来店直前に使ってもらえていたそうです。

自分がチケットを使ったり贈ったりすると、その楽しく幸せな気持ちや体験を誰かにシェアしたくなりますよね。


贈った人使った人の想いがぎっしり詰まったノート
読んでいるだけでこちらも幸せに

子連れにも嬉しいペイフォワードチケット

店長さんがチケットを使った頃がない人のためにおすすめするチケットの使い方は、家族で来店したときに子どものために使ってみることです。
家族で外食するときに、子どもの食事代がかからないというのはとてもありがたいことですよね。
我が家は子どもがまだ幼いので、いつも大人のご飯を分けて食べさせています。もう少し大きくなったときに、子どもが自分だけのご飯をペイフォワードチケットで注文してみたいです。そうすれば、子どもは自分専用のご飯があることが嬉しいでしょう。それに、そうやって自分のために優しくしてくれる人がいると感じらて、自分はとても愛されている存在だと思えるでしょう。

いいことしかないペイフォワードチケット導入

多様な方との出会いのきっかけに

ペイフォワードについて予備知識の無かった店長さんがこの取り組みを初めて良かったことをたくさん教えてくださいました。
まずは、カレー屋さんをやっていただけでは出逢うことのないような方たちとの出会いです。ペイフォワードという社会活動を経営の一部に取り入れていることで、社会に優しい取り組みに興味を持つような人たちやメディアの方たち、県内や遠方からの視察の方たちが来店するようになりました。
さらに、そのような方との出会いによって、子ども食堂も開催するようになったといいます。お客様から寄付を頂いたことで、社会的な活動の幅が広がったといいます。


ペイフォワードをきっかけに子ども食堂の活動もスタート

ハッピー&ハッピーの関係で心も経営もあったか

ペイフォワードチケットを利用すると、お客さん同士も温かい気持ちになります。もう一つ嬉しいのは、前売り上げがたつということで導入店舗の経営としてもプラスだということ。外食の業績が冷え込むような状況があったとしても、「せっかくだからおいしくて楽しい店舗で食事しよう」というお客さんが来てくれるんですね。
ということは、お客さんもお店もハッピー&ハッピーの関係です。ハッピーハッピーカレー、名は体を表す、ですね!

ちなみに、ハッピー&ハッピーの関係は筆者のりぱぁが気に入っている表現です。ウィン&ウィンの関係などいう時代もありましたが、それだと勝ち負けの思考から抜け出せていません。互いに幸せな状況を作り出していく、それが今の時代ですよね!



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