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お米の

夏の休暇
お遣いを頼まれるお父さんたち。

がらんと無機質なグレーのスチール棚に 
5キロ入りの無洗米が5袋ばかり。

じっと見つめながら
スマホを顔に近づけ
指示を待っておられる様子。

頼まれたお米、その銘柄どころか
選択できるお米自体がない。

残されたわずかな無洗米。
それを買うしかないな 
との決定権は
その方にはなさそうだった。

他を当たるか否かも考えてのことかな、
それも確実に買えるわけではないし。

その後どうされたかは見届けていない。

翌日 同じ棚はパックご飯や もち米、
そして大袋の糠😵が 
お米の代役として晴れがましそうに並んでいた。

世の中のお米は 消えてはいない!
らしい。
 
でも、至る所   
売り場からは姿を消している。

そういう国に住んでいるのだなぁ。

お米の
ありがたさと
何か解せない複雑な思いが
入り混じる。


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