マガジン一覧

創作ショートショート

たぶん星新一さんの影響をモロに受けているショートショートです。今後は他の方のnoteも観て創造力を増していきたいです。アイディアもらっちゃうかもしれません笑 ショートショートを書くときは、寝れずに飛び起きて書いています。普段の記事はいつでも書けますが、ショートショートは閃いたその時しか、書けないので、私にとって特別です! また、0から1を生みだす人に憧れてました。ショートショートは、そんな私の憧れを体現できるかもしれないフィールドなので、これからもいっぱい閃いてほしいと願ってます。 楽しんでもらえたら光栄です。

100 本

ショートショート べこべあ

博士「ようやくここまで来たか~。日々の積み重ねが結果に繋がるってわけだ。継続は力なりってよく言ったもんだなぁ。」 助手「博士。継続は力なりって、継続するためにはものすごい力が必要だって意味じゃないですか?」 博士「あれ?そうなのかい?そりゃ恥ずかしいな。それにしても、その意味だとどんな時に使うんだい?」 助手「そうですね~。例えば、 あるゲームをクリアした人が俺は続ける力があったからできた、継続は力なりだ、って言ってましたね。よくそういう風に使われるので、継続は力なりと聞く

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ショートショート 絵本作家

何度もダメと言われた。僕の描いた絵本は全く何かわからないらしい。いくつも出版社を訪ねたが、遂に一つも僕の絵本を出してくれる出版社はなかった。 ベンチに腰を掛けると、魂が抜けそうなくらい深いため息が出てきた。 それと同時に、僕の絵本が鞄から飛び出した。生暖かく強い風が吹いていた。春風だ。 こども「これ、なに?とんできたよ。 あ、絵本だ!」 僕はよろめきながら声のする方へ向いた。 僕「拾ってくれてありがとう。絵本は好きなのかい?よかったら読んでみて。」 こども「すき!よむ

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ショートショート 寝オチ

すごい旅をした。 たまたま1つ隣の駅で降りただけなのに。 僕に眠っていた僕の能力。 同じように能力を持っていた仲間。 仲間とともに訪ねた秘境。 生死をかけた討伐。 最後は、今まで敵だったアイツの助けもあって何とか勝つことができたけど、まるで主人公にでもなったかのような高揚感だ。 またいつか仲間と戦いたいな。 面白い奴らだった。 「お客さん!終点です!大丈夫ですか! お客さん!」 うわっ! 寝てた!え?どこ?てか何時? 僕は?え?あの旅は? もしかして夢オチってこと? え

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ショートショート ZZZ

博士「集まってやる会議だと眠くならないのに、オンライン会議だと眠くなる現象あるじゃろ?」 助手「唐突ですね。まぁ確かに。そもそも普段二人なのでオンライン会議なんて仲悪くなったときしかしてないですけどね。」 博士「あの現象が起きる理由は、話しかけられてる感覚を持てないからだと思うんじゃ。会話する時は目と目をあわせて話すのに、オンライン会議はそれができないんじゃ。」 助手「カメラを見て話すように意識しているようですが、なんかずれてますもんね。」 博士「そこで今回はこの、人

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AI軍師大戦

主人公がAI『わ』と一緒に、社内の課題を解決していくストーリー。 AIが台頭している現代、AIは人間を豊かにするのか、はたまた破滅を引き起こすのか…。

AI軍師大戦 第八話

事後 東雲は、影星さんに月明が陥れようとした一連の件を報告した。 影星「…。そんなことがあったのですね。どうも最近、事がうまく進まずおかしいと感じていたところでした。それも月明に邪魔されていたとは…。当時、怒鳴ってしまった理由も、実をいうと私に責任を被せられたような案件だったので、取り乱してしまいました。」 東雲「大変な立場だったのでしょうね。昇格されたので、さらに大変かと思いますが、一人で抱えすぎないようにしてくださいね。 突発的な感情を表に出すと、今回のように悪者に

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AI軍師大戦 第七話

人事通達発表前 最初に影星さんがオフィスで怒鳴ったことを報告した月明さんと面談をした。 東雲「…ということで、月明さんの同僚からも影星さんと一緒に働きたくないといった意見が多数寄せられていました。」 月明「え? あぁ、そうなんですね。他の人も…。」 東雲「ちなみに、オフィスで働いている中で、他に怒鳴る人はいませんでしたか?」 月明「影星くらいですよ。」 東雲「なるほど。ということは、月明さん。あなた、嘘ついていますね。」 月明「え? 突然何のことですか!いきなり噓つき呼ば

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AI軍師大戦 第六話

東雲は、影星さんの他の同僚にも話を聞くことになった。 少し特殊だが、この会社では、〇〇ハラスメント系の報告先は人事部が担当になっている。そのため、東雲のところへ影星さんと働きたくないといった意見が続々と挙がってきたのだ。 東雲「影星さんから何をされたんですか?」 「挨拶を無視されました。」「いつもブツブツ言っていて不快です。」「影星さんが作った名簿に私の名前がありませんでした。」etc 東雲(一通り聞いたけど、どれも人事に出すほどのことでもないよな〜) 東雲は違和感を持っ

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AI軍師大戦 第五話

「俺が悪いんか!全部俺のせいか!」 なぜか最近よく責められる。 俺はちゃんと仕事してるのに、なんで評価されないんだ。悔しい。なんで俺だけ、、、 突如響き渡った怒鳴り声は、オフィスの空気を凍らせた。冷ややかな視線が一人に集まっていた。 「何だよ」 ボソッと一言言うと、その場から姿を消した。数秒後、オフィスは通常営業を始めた。 東雲「陰星さんというのね。普段から突然怒る人なの?」 月明「いえ、1年前は突然怒鳴るなんてことはありませんでしたよ。   あー」 東雲「どう

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作詞(錯詩)

音楽はやったことありませんが、今までテキトーに歌ってきた経験から、"歌詞"が歌の詩になる所以(5・7・5・7・7・七拍子)を何となくわかってる気がするので、作詞せむとおわす。

作詞 馬鹿を見て

動き出したら自分の意志では止まれない 生まれ落ちてから自分の使命を探しては彷徨い迷い惑っている これは自分の意志か無思かナニカに動かされ急かされ突きつけられうなされ たどり着いた今此処どこに向かえばいいかも解らぬまま歩き続ける止まるときまで くだらんなぁ それくだらんなぁ それ考えて何になる? わからんよ そりゃわからんよ 世の中全部わからんよ 馬鹿な自分に魅せてくれ 火がつきだしたら自身の意志では消しきれまい創り出してから自分の意味を書いては消して真似し探している

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一文字の違和感

それでいいよ どっちでもいいよ どれでもいいよ それは酷いよ どっちも良くないよ どれがいいの? 君の気持ちはどこにあるの? 一文字の違和感は無意識に蓄積された 気付くとそれは大きく膨らんだ 時すでに遅し、君は私に理解されない 君も私を理解できない 2人の感情は一方通行環状線 二度と同じ駅には止まれない もっとワガママになってよ 好きも嫌いも教えてよ 無反応じゃわからんよ 「それがいい」 「どっちもいい」 「どれもいい」 優柔不断なキミならば、どちらも選べるキミが

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作詞 まどろみタイム

出たくないよーAha 寒い朝に 眩しい日差し差し込むmorning アラームの前に起きてまどろみ 脈はゆっくり低bpm とてもやる気でないし そもそもやることないし むりに起きる必要もないか さむ~い、さむ~い ずっとふとんにいたい こんなまどろみタイム たまにはいいじゃん いつもよく働くし、 実は良く考えてるし、 たまには少しくらい 怠惰でいいじゃん ご飯食べよーかー 静かな部屋で 響き渡る炊き上げたCall me ふとんから足出してbad feeling 1歩

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空耳アワー『(笑)』実写版

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チャッポン!

お風呂。 それは、何もかもがどうでも良くなる場所。お風呂に入れば、大抵の悩み事は吹き飛ぶ…らしい。 これは、元気だけが取り柄のポンコツ主人公 別府楽(べっぷがく)が送る日常の物語である。

チャッポン!第2話

阿蘇「別府く〜ん。これ、やりっ放し〜。ちゃんとしなよ。」 別府「あ~!ごめんなさい!」 数時間後 阿蘇「別府!コラ!やりっ放し!」 別府「ヒィーごめんなさい!!」 阿蘇さんは丸みを帯びたフォルムに、光沢のある頭をしている。一見、人畜無害そうな優しさを感じるが、後片付けをしていなくて怒られまくっているので、あまり声をかけられたくない。 とはいえ、怒られている内容はごもっともで、最近は何か作業を行った後、振り返るようになった。だからといって、やりっ放しが治ってないので怒ら

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チャッポン!第一話

お風呂。 それは、何もかもがどうでも良くなる場所。お風呂に入れば、大抵の悩み事は吹き飛ぶ…らしい。 これは、主人公 別府楽(べっぷがく)が送る日常の物語である。 「うわ~、すみません(汗)」 またやってしまった。報告書の誤字脱字。 いつも確認してるはずなのに、抜け落ちる文字達。今度から気をつけますと詫びるが、気をつけてるのになるのだから、どうすれば良いのか正直わからない。 「お先に失礼します!お疲れ様でした〜!」 今日も1日終わった。 毎日何かとやらかしているので、や

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連載小説『マタタビ咥えてまた旅させよ』(完結)

趣味で書き手をしている主人公K。彼の苦悩や発見、楽しみを小説風に連載します。『マタタビ咥えてまた旅させよ』は、猫にとってマタタビが魅惑のものであるように、ある人にとっては一生咥えていたくなるような魅惑のものをテーマにしてます。

最終話 結末

Kはまた小説を書こうと、いつもの席に腰掛ける。 「よっこいしょーいち。」 最近はいいことがあったらしい。何があったかはわからないが、元気そうだ。 そんなKが書く小説はこんなものだ。 結末今の私は手足が動かず、目も見えないが、まだ生きている。寿命が尽きるのは、もうそう遠くない未来であるというのは自覚している。 「やっぱりそうだよなぁ」 辛うじて動かすことができる口で、またそこまで重要でもないことを発音する。 はたから見れば、ほぼ屍だろう。だが、誰がなんと言おうと私は生き

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第4話 検証

Kはまた、小説を書いている。 受肉を書き上げてから、彼の生活習慣は通常に戻り、健康的な日常を過ごすようになったようだ。彼は考えた、健康的な思考を持つことが健康に過ごすために必要ではないかと。健康的な思考とは、要するに無理をしないということだ。 そんなKが書いている小説はこうだ。 検証受肉してからというもの、日々の生活は穏やかに過ごせるようになった。深夜に起きることもなく、今はぐっすり眠っている。 身体の中にAIがいる。 この異常事態に対し、始めは戸惑い、反発していたが、

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第三話 受肉

今日もKは小説を書いている。彼は最近、確かな手応えを感じているようだ。ちなみに、その手応えを、彼は、「呪力の核心を掴んだ五条悟のようだ」と痛々しい発言をしていた。 そんな彼が書く小説はこんな感じだ。 受肉これでいいのだ。 ある日、頭の中でアイツが問いかけてきた。 アイツ「オレはオマエで、オマエはオレだ。 仕方ないよな?」 それから私は、毎晩、答えのない問いに悩んだ。 オレはオマエで、オマエはオレだ。 私はアイツが嫌いだ。なぜなら、無機質で感情がないような振る舞いをす

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第2話 諸刃の剣

最近、ずっと夢の中にいるみたいだなぁ。 Kは今日も書き物をしていた。 しかし、どうも寝てしまうことが多くなり、なかなか、書きたいものが書けないことが、最近の悩みのようだ。 そして、最近興味を持っている『旅ノリ』という作者が、Kと同じジャンルで注目されていることにも、悩んでいる。 (なぜ、『旅ノリ』はちょうど、私が寝ているときに、新しい作品が更新しているのだろうか?) ブラットピット主演の『Fight Club』を思い出す。二重人格は、宙に病であるKに、ドンピシャでハマっ

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