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仕事PCとしてのミニPC

【普通の事務仕事だったらノートPCよりミニPC】
最近、流行り始めているPCに「ミニPC」がある。デスクトップPCが小さくなったものだ。大きさは「幅12cmx奥行き12cmx高さ5cm」くらい。多種多様なものが通販でも多く売れているが、だいたいこのくらいの大きさだ。価格は安いもので2万円台。高いものだと10万円以上するが「Excel、Word、動画編集、動画閲覧、zoomやTeamsでの会議」くらいであれば、2万円台くらいのPCで十分という用途も多い。この価格で、本体の他に少し大きめのACアダプタなどもついてくる。この他、ディスプレイ(23インチくらいで2万円ほど)+キーボードとマウス(両方セットで3千円ほど)+Webカメラとスピーカー(大体2千円くらいからある)だから、PCとしてちゃんと使えるもので、合計4万5千円くらい。同じ構成のノートPCであれば、最低で7万円くらいから、という感じ(日本メーカー製はもっと高い)だから、価格的にはかなり安いと言っていい。もちろん、もっと高性能なもの、ということになれば、当然金額は高くなる。この価格は「最低限」ということだ。

【安くて場所を取らないけど必要十分】
ミニPCはなかなか家電量販店では売っているところが少ないし、売っていたとしても売り場面積は少ない(逆に言えば、今、家電量販店でミニPC特設売り場を作れば話題になって売れるだろう、と私は思う)。Amazonなどの通販で買うのが、今は良い。安くて場所を取らない。消費電力も低い。家庭に置いて置くエンタメ用のPCとしても、リモートワークにも使える、というのも点数が高い。

【なぜミニPCは安いのか?】
なぜミニPCが同じ性能のノートPCに比べて安いのか?というと、以下の理由がある。ノートPCと比べて見よう。

  1. ミニPCはノートPCの部品を使って作られているから、全体が小さい。

  2. 自分でディスプレイとかキーボードを別に買って接続しなければならない。Webカメラも「どこに置くか」などを自分で考える必要がある。いや、普通はWebカメラってディスプレイの上にちょこんと乗るように作ってありますけど。

  3. 電池と電池の充電回路がない。

【必要十分】
「普通の仕事用PC」「普通の家庭用PC」として必要十分でかつトータルで安いのがミニPCだ。これから、職場などでの大量導入もあるかもしれない。何よりもこれまでと同じ仕事がより安い価格と省スペースでできるわけだから、企業の経費も削減できる。もちろん、多くのミニPCはWindowsが動く。高いCPU性能がどうしても必要な専門の仕事以外では、これで十分だろう。

細かい事を言えば、リチウムイオン電池(寿命がだいたい2年)を抱えているノートPCでは、2年毎に電池交換にお金を払わないといけない、などの手間があるが、ミニPCにはそれがない、などのメリットもミニPCにはある。もっとも、会社経費でのリースなどになれば電池交換など問題とはならないことも多いかもしれない。やはりミニPCの一番のメリットは「安価であること」だ。

【ミニPCには国産は少ないが】
ミニPCの多くは国産ではない。しかし、今は日本の国産だから品質がいい、というものでもなくなった。ここ数年で日本以外の電子製品の品質は上がった。特にPCはどこでも使う同じ部品を同じように組み合わせた製品なので、品質の違いが出にくい。しかも、その「部品」の多くは外国製だ。だから、国産品でなくても問題はないことが普通だ。今や日本メーカー製のPCでも裏返せば、日本国以外での製造の表示があるのは当たり前になった。PCではなく、家電でも、今や家電量販店での売れ筋は外国メーカーだし、日本メーカーでも中身は外国製、ということが当たり前になった。家電でさえ日本国産にこだわる理由がなくなってきた。

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