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YouTuberが面白くなくなってきた

【最近はYouTuberの不祥事が多い?】
最近は政治家などの不祥事の多さだけではなく、YouTuberの問題発言による炎上も問題になることが増えた印象がある。正確に統計を取った訳では無く、あくまで自分の印象ではあるのだけれども。いや、YouTuberって増えたし「これからは動画の時代」と、かなり宣伝されていて、YouTuberと言っても、多くの登録者がいる人達ばかりでもなく。とにかく「裾野」が増えすぎた。であれば、中には騒ぎを起こす発言をする人も相対的に増えていくはずであることは理解できる。要するに「普通の社会の一部」になったのが、YouTubeの世界だ。

【YouTuberは「素人の不完全さ」がウリだった】
しかもその内容を聞けば「え?こんなことで?」とも思うけれども、もともとYouTuberという存在は「素人の不完全さ」をむしろ「武器」にしていた。美女美男でなくてもいい。頭が良さそうな人でなくてもいい。イケイケの経営者でなくてもいい。難しい難題に挑むノーベル賞を取りそうな研究者でなくてもいい。むしろそこいらを歩いている、話をしたら眠くなりそうな話になってしまいそうな人が、スマホの画面の向こうで意味のあるかないかわからない知識を隙間なくまくしたてる。その風景って、街を歩くのと似たようなところがある。語りにしてもプロではなく素人なうえ、動画作成チームがあったとしてもせいぜい数人で、機材だってプロが使うものとはまるで違う。貧弱なものだ。PCの使い方一つで、それでも一定以上「見てもらえるもの」が作れる時代でもあって、ドローンなんていう手段もできて、だからこそ、言い間違いとかキャプションの送り仮名違いとか単語の変換違いとか、音痴とかは大目に見られていて当然、いや、それが楽しい、ということから、どんどん雑な作りになっていったのは気になっていたんだけれども。

おい、そこのおっさん、その髭面で口開けてしゃべるなよ。動画の向こうから臭うじゃないか、って言う感じのムサさ爆発のYouTuberでも、どうでもいい話をBGM代わりに流しておくみたいな一定の価値があった、という感じだ。あくまで自分の感じでは、ですが。

【最近のYouTuberの「炎上」】
最近のYouTuberの炎上事件は多いが、逆に炎上でこれまで知られていなかった存在だったYouTuberたちが、その存在をより多くの人に知られるようになり、炎上後しばらくして復活し、むしろ炎上以前よりアクセスが増えたりする、というパターンもあったが、今はどうも違う。「炎上」でそのYouTuberの「人間性」「性格」など、おそらくはその人の変えられないであろうものに批判が集まり「再起不能」になる、という感じになってきた。

【そして「誰も面白く無くなった」】
最近は、かつては素人話芸ながらもそれなりに輝いて見えたものが、炎上ではなく、だんだんと人を離れさせて行っている例が出てきた。特に有名経営者系とかが、かつては面白かったのになぁ、という印象になることが増えた。簡単に言えばこっちが飽きてきたのだ。YouTuberが悪いわけではないと思うのだが、自分だけかと思ったら、そうでもないらしく、それはその動画へのアクセス数の変化でわかったりする。しかし、そんな状況であっても「アクセス数」は稼がないといけない、という重荷を彼らは背負っていて、みな表情は明るくない人も増えた。

【YouTuberはまだまだ続くけど】
おそらく、一部の超人気YouTuberは、大きな躓きがないうちは、それなりにBGMとして流しておく、というアクセスのされ方をするにしろ、人気は保ち続けるだろうが、あまりにYouTuberの数が増えすぎたため、価値のあるものを探すのも苦労する状況になってきた。結果として、YouTubeでの情報の検索は、見る側にとって「労多くして成果少し」みたいな感じになりつつあり、使わなくなってきている、というのは、自分としては正直に白状しなければならない。

【もっと先へ】
おそらく、メディアとしてYouTube以上のものが望まれる時期に来ているのだろう。なんだか、そんな気がするのだ。

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