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「顔認証」vs「指紋認証」って迷うなかれ

【スマートフォンの「個人認証」。iPhoneは?】
スマートフォンの個人認証は現在は「顔認証」「指紋認証」「パスワード認証」「パターン認証」などがあるのだが、「生体認証」が結構便利でよく使っている。iPhoneだと、現在AppleShopで売っている現行モデルでは、iPhoneSE2なら「指紋認証(Touch ID)」、それ以外の機種なら「Face ID(顔認証)」と機種によって別れていて、もしもAppleWatchを使っていのであれば、認証済のWatchが近くにあると、これから認証をしてくれる、という機能もある。どの機能も便利なのだが、問題はこの「コロナ禍」でのマスクだ。マスクでは「顔認証」が使い辛いのだ。まぁ、使い辛いなりに、進歩はしているようではありますが。ということで、Appleもの、特にiPhoneを使っている人は、指紋認証があるために、iPhoneSE2を選ぶ、という人も現在は多いようだ。

【Androidは「生体認証全部入り」が普通】
そうは言っても、直感的にまずマスクをしたままの「生体認証」は、指紋認証が便利だと思うのは、当然のことだろう。実際のところ指紋認証は便利なのだが、Androidの最近の機種では、生体認証は「顔認証」「指紋認証」の両方が付いてどちらでも同時に使える、というようになっているのが普通だ。加えて、自社のスマートウォッチが別売り製品としてあると、これでも個人認証ができる、というSAMSUNGのGalaxyのような機種もある。生体認証にこだわるのであれば、やはりAndroidの新しい機種を使うのだがいいだろう。一括の買取価格で1万円台の安い機種でも両方使える機種も出てきた。Androidの最新の機種を使う限りにおいては、生体認証を選んで機種を変える、ということは今はほとんどなくなった。

ちなみに、スマートフォンに最初に指紋認証を付けて実用化したのは、富士通のarrows/Android機だ(iPhoneのTouchIDの数年前)。既に生産中止になった過去の機種なのだが、さすが指紋認証の「老舗」の富士通だなぁ、と思うのは、現行機種のdocomoのarrows 5Gなどは、実際に触ってみると明らかに指紋認証の確度が高い上に認証スピードも速い、と、私は感じることが多い。

【他の生体認証はどんなものがあるか】
実は、生体個人認証の仕組みは「顔」「指紋」以外にもいろいろなものがある。あるところでは「虹彩認証」などを使っているところもあるのは知られている。さらに「声」で認証する、という手段や、手のひらの毛細血管パターンを個人認証として使う「静脈パターン認証」もある。様々な生体認証の仕組みが現在は考えられている。その中には、現在あるハードウエアだけで生体認証をする、という仕組みもあって、「パスワードを打ち込むときのキーボードを叩く特徴で認識する」なんてのもある。しかし、本格的な「生体認証」は、これらの仕組みを「1つだけ」使う、というのが現在のやり方だが、将来は複数の方法を組み合わせる、ということも考えられるだろう。例えば「指紋」「顔」の両方で認証し、より認証の確度を高める、ということもある。

【「例外」がある認証システム】
実は、生体認証については、かなり以前から研究が多くあり、現在はほぼ完成されている、と言えるところまで来ている。が、自分がこの前経験したのは、面白かったのでここに書いて置く。スマートフォンの「指紋認証」についてだ。

noteにも以前書いた通り、自分はコロナで重症化し、ICUからなんとか這い出てできた。最後のリハビリの段階で、病院で自分のスマートフォンにログインしようとしたら、ログインできない。コロナで陽性とわかって病院に行く前までと、退院直前では体重も15kg以上減った。手もふやけていて、指紋認証が認証してくれない。顔も痩せこけた顔になっていたので、顔も変わり、顔認証もダメ。であれば、最後の手段としてパスワード認証しかなくなっていたのだ。たしかに「生体認証システム」は、生体の状況が変わったら、役に立たなくなる。仕方なく、顔も指紋も登録し直した。つまり生体認証は「最後の手段」として生体以外のパスワード認証もできるようにしておくのは、正しい判断なのだ、と思う。生体認証というのはこういった「不確実さ」がいつもつきまとう。


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