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これから価値を持つ仕事をしよう

【「売れるもの」はわかっている?】
実は「衣食住」は人間の基本だと言われる。これは「人の(個体の)生存に不可欠なインフラ」だ。つまり「衣食住」に関わる仕事をすると「食いっぱぐれることが少ない」と一般的には言われている。さらに、人間には「生死」という逃れられないものがある。だから「生死」に関わる仕事も、同じように、食いっぱぐれはしないだろう。しかし、その中でも「多く売れる」「少なくしか売れない」ものがある。「差がある」のだ。当たり前のことなんだけれども。

【「電話」から「インターネット」という情報インフラの発達】
いま、特に都市部に住む私達の生活に、20世紀に入ってから、新たに不可欠になりつつある「インフラ」が出てきた。それがインターネットだ。

「水道」「電気」「ガス」などのいずれもが「インフラ(Infrastructure)」と呼ばれるが、この3つは、明らかに「食」「住」に直接関わっている。しかし、人が社会を作っていく上で必要なのが「情報通信インフラ」だ。もともと、それは地域の人どうしが集まって行うコミュニケーションだが、これが遠隔地同士でもできるようになった。これは「社会を作るためのインフラ」であるので「社会インフラ」と呼ばれる。

その後「電話」という遠隔地どうしでの人と人とのコミュニケーションを、目の前に人がいるかの如くにできるものができて、それがインターネットまでつながった。電話の発明は1876年と言われている。20世紀に入ってから「デジタル技術」が電気技術として大きな場所を取り始め1900年代半ばには、コンピュータができた。「考える機械」である。

そして、2000年代。「考える機械」どうしが「デジタル・データ通信」で繋がり、それを「ネットワーク(網)」として網の目のようにつなげた。そして、できたのが、新しい時代の社会インフラである「インターネット」だ。

【人が知恵を出し合うから】
そして、人が知恵を遠隔地同士で出し合って、人間社会を維持し、発展させていく時代が始まった。先進地域と後進地域の格差がどんどんなくなっていく。「道具(モノ)」を作るにも、作る知恵は共有され、人件費や工場の地代の低いところで作れば、より利益があがる。現在のモノ作りのサプライチェーンはこうやってできた。やがてロボットがモノを作り、人は指示すれば良い、という時代になりつつある。建築も、サービスも。そして、その知恵が地域をまたいで共有され、平均化していく。これはこの流れでは必然なことで、誰か「だけ」が得をしたり、「損」をしたり、ということは、だんだんなくなっていく。

「XXを作るときはこうやって作ります」

このノウハウは、世界で共有されている。

【次の時代に必要なものは】
次の「モノ作り」の時代に必要なものはなんだろうか?今や、XXを作るには、と、やったところで、同じものや同じようなものを作る作り方は共有されている。どこで、なにを作ればいくらでできるか?納期はどれくらいか?判っている。同じものを作るのであれば、土地が安く、人件費が安いところで作り、土地も人件費も高いところで売れば、より儲けが得られる。みんながそれをやる。競争になる。。。。きりがない。

【「何を作ったら儲かるか」を考える仕事が価値を持つ】
このような世の中にあって、価値のある仕事とは、なんだろうか?「なにを作ったらいいかを考える仕事」しか残らない。それしか飛び抜けた価値のある仕事はない。そう、私は思っていて、そういう仕事を意識してして、やっているつもりでいる。

ただし「なにを作ったらいいか」は、誰も教えてくれない。誰かが知っているわけでもない。誰も知らない「これがあれば」というものを考えて、できればカタチにする。カタチにできない資源(たとえば、時間がない、とか)しか手元にないときは、できるところまで自分でやって、その先は他の人に、自分の頭を下げてやってもらう。

そんな感じで、ここまでやってきた。
仲間を増やしたい、と思う。



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