見出し画像

スマートウォッチは今、買って楽しめ

【スマートウォッチ・この1年】
この1年で、身体のケアをしないといけない、ということもあって、スマートウォッチを各種試しているし、仕事でも「スマートウォッチで働く人のバイタル観察がなんとかできないか?」ということで、実際に使ってみたり、買わないまでもスペックを調べたり、かなりやってみた。そして、2021年の7月くらい、つまり、昨年の前半、そして今年の後半、と、言う時点で「2021年の前半」「2021年の後半」という節目で見ると、昨年の前半の半年でスマートウォッチは数千円の安価なものでも目を瞠(みは)る進歩をとげていて、次の後半の半年でそれが安定してきた、という感じがする。前半は「進歩の半年」、後半は「安定の半年」という感じだ。自分の感じではね。

【安定した市場での「グレードわけ」】
現在この時点で、スマートウォッチ市場も安定していて、価格によって以下のグレードになると、私は見ている。

(1)数万円以上の高級機種。
仕事で使っても、問題ない見栄え。機能はこれ以下の機種とあまり変わらない。買って間違いがないぶん、値段は高い。

(2)1万円前後までの中級機種。
(1)よりもおもちゃっぽい雰囲気があるものの、それでも仕事場で持っていても違和感はない。機能は少々ダウングレードした感じ程度のもので、使っていて不満がない。1万円出せるのであれば、このあたりを狙うのが良い。

(3)数千円のローエンド機種。
ローエンドとは言うものの、機能もデザインも、もはや「高かったんだよ」と言っても、あまり違和感がない。このローエンド機種には、形状が二種類あって、

 (3-1) 普通のスマートウォッチ形状のものでバンドの交換ができるもの。
普通の使用にはこちらで十分。なんとSpO2(血中酸素飽和度 - 血中酸素濃度)の計測機能もあるものがある。外観の高級感も価格以上のものが出ている。

 (3-2) バンドの取替ができない、細長い特殊形状のもの。
これも最近はスタイリッシュなものが出てきていて、実際に使用してもいい感じだ。機能も十分。なんと2千円を切った価格のモデルもある。

【最初にスマートウォッチを買うなら】
最初に、あるいはそれから続けてでも、安価なスマートウォッチを買う人は「3」で十分。外に付けて行っても、恥ずかしい、ってこともないくらいな、かっこいいデザイン。使っていて十分な機能と性能がある。

【現在のスマートウォッチの「楽しい」ところ】
現在、この時点でスマートウォッチを使っていて楽しいところは、それが「未完成」であるところだ。ウォッチのためのベースとなるOSはそれぞれあるはずだが、みな使い勝手が違うし、動きも細部で違う。まだOSがWindowsとChromeOSとMacOSに席巻されていない頃のPC。あるいは、AndroidとiOSだけになっちゃった現在よりも前のスマートフォンの世界みたいな、そういう「雑多な違いを楽しむ面白さ」がある。それでいて、今日現在はそれなりに統一され始めていて、どれも使っていてなんとかすぐに使える。現在はスマートウォッチを触っていてちょうどいい楽しさがある、という時期かも知れない。

【スマートウォッチは「楽しさ」でも買い時】
こういったものの開発者が長かった自分は「(技術的にも市場的にも)完成されたプロダクト世界」は、どれも同じで面白くなくなっちゃった、と、言う感じがある。しかし、使う人=消費者としては、そろそろ「買い時」でもある、と思う。安価なモデルでも安定して動き、機能も不満がない。特に気にしなくても、充電さえしておけば、普通に使える。電池の持ちも、2週間ほど、というものもあるので、安心して使える。スマートフォンにつなげて使うものだが、普通はスマートフォンはiOSでもAndroidでも当たり前に使える。言い換えれば機能競争ではなく、コスト競争が始まろうとしている時期に入ってきているのだ。スマートウォッチはいま、安価で楽しめる時期であると思う。

※今、スマートウォッチは楽しい。

【おまけ:ところでAppleWatchの優位性】
AppleWatchの優位性は、2022年1月時点での話だが「(値段の高い)Appleものを持っているという優越感」「心電図(ECG)が取れる(日本で使う場合)」ということだけになってしまった、という感じがある。なにに価値を見出すか、ということはあると思うのだが、スマートウォッチについては、この不況が当たり前で、かつコロナの時代にあって「コスト(値段の安さ)」は大きなアドバンテージだろう。加えて、スマートウォッチではない高い腕時計を見せびらかして、その人に良い印象が持たれる時代でもない。時代が変わったのだ。あくまで、自分の私見なんだけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?