よはん エピローグ
だだーっと走ってきた!
え?え?という感じで立ち上がる私。
がばっと抱きしめられて、おそるおそるのキス。
ふるえてるの~~。
心臓ばくばくしてるのがわかった。
わたしの目がみられないヨハン。
そのまましばらく抱きしめられていた。
めっちゃみんなみてるし。
意外と冷静なわたし。
もっと好きになって、もっと激しくリアクションしてあげれたらよかったのに。ほんと、残念な事に、かわいいとは思えても惚れることが出来なかった。年下くん(じゃないけど)はだめなのよ~。
あー気がつけばヨハン泣いちゃってる~。
もうほんとにかわいい子なの!
泣きながら手紙書くね、またかえってくるからまっててね!
って、走ってかえっていった。
ほんと、ごめんよ、わたしで~。
泣いてあげられなかった。
追いかけていけなかった。
その後ヨハンからは2、3週間に1回の割合でずーーーーっと手紙が来てた。大学の寮にも来てたんだよ。結婚するのに引っ越ししたらヨハンの手紙段ボール一箱あったんだ。
わたしはずーーーと返事をかかなかった。
その時その時の自分の「今」と向き合うので精一杯だったっていうのはいいわけになるかなぁ。
手紙からメールにかわって、最後のメールが「婚約しました」だったの。
「婚約を機に彼女と住むことにした。引っ越します。もう手紙は書かないけど、君の幸せを祈ってます。」
婚約するような彼女がいても手紙くれてたなんて。。
いったいわたしのどこがよかったのか教えてほしい。
彼の存在はその後のわたしをなにげに支えてくれた。
何よりも自信をくれたし、思い出すたびに心がぎゅうと温かくなる。
心から彼の幸せを願う。
あの子を泣かせるやつは(私も泣かしたけど)スウェーデンまでいって殴ってやる。
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