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じぇい つづき1

なんかね、ぼそぼそッと話す人でね,恥ずかしそうな、嬉しそーな笑顔(歯しっろいから!)だけがこの人の好意の示し方。普段怒ってる顔だからギャップが激しくってわかりやすくはあるんだけどちょっと信じられない。

ほんとにね、モデルさんみたいなの。せがたーかくって、あしなーがくって。実際モデルもしてたんだ。

なんでわたし?
当時の私、すっごい筋肉で、体脂肪11%で、生理なくって胸囲が80センチよ。女おわってるよ?

ヨハンによって自信を底上げされてるときだったので逃げはしなかったけど。

まじで?うそでしょう?っていう気持ちがずうっと最後までつきまとってた。それがこの恋がおわった原因かな。


ここじゃ何だから、俺の店こない?

俺の店?

駅前で飲み屋やってるんだ。

オーナー?

そうだよ。

へーへー、すごいじゃん。

シャワー浴びて、ラウンジで待ち合わせて歩いてお店に行く。

あーわたしってかっるー!
ちなみにアンソニーも続いてる。
サイテー!
絶対こんな女友達になれない。むかつく。

当時の友達の皆さんありがとう!
結婚式も来てくれたしね!

もっとたいせつにしなくちゃ。連絡とろう。


お店はね、駅の裏通りにあって、ラウンジって感じかな?
カウンター席が7、8席あって、箱席が3個くらいあって。

カクテルと軽いおつまみだけのお店。

こじゃれてはいなかったけど、汚くもなかった。

しばらくお互いの話。年齢とかー、名前とかー。


ちょっとごめんね、着替えてくる。
お店あけなくちゃ。

奥にある小部屋でバーテンな格好になるジェイ。
すっごく照れくさそう。
で、ネオンとかつけてー、お店オープン。

10分くらいした時かな。
ものすごく着飾りまくった女の人、多分ちょっと年上?がはいってきて、入ってくるなりジェイにハグ。

そしてわたしの存在に気がついたらしい。
むっとしてる。
むっとしてるよ。

常連客なんだね。
ジェイの事が好きなんだね。
オープン直後にいるわたしが気にくわないのね。

洗い髪でスッピンだったし。

一個あけて彼女もカウンターに座る。
玄人さんって感じではないね。
私の頭からつま先までみる仕草が演技かかってた。
でもきっちり私を牽制してる。

ジェイもなんか嬉しそうに接客してる。

それでもしばらくはいたの、わたし。
なんか帰るタイミングがつかめなくて。

ジェイとの距離感もまだつかめてなくって。

そしたらおばちゃん(まただよ)6人くらいが、ジェイちゃーん!ってどやどや。

ジェイもホストみたく片膝ついて接客してる。

あぁ、なんだ。ナンパしてお客さん獲得してんだ、この人。
ジムとは別人じゃん。ホストみたいなもんなんだ。
私に個人的に興味もつわけないもんね。

ばからしい。かえろー。

ぱっと立ってさっとかえった。


つづく

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