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忙しさの罠

〆切に追われたり、To Doリストが明確な日は、
「あ~忙しい、忙しい」と走り回るくせに、
いったん予定されていた”やる事”が空っぽ(のように見える)になると、
何だか落ち着かなくなる。

そして、何かやる事なかったっけ?
と、些細な”手を動かす作業”を探しだすのだけど、
これ、手を動かしている自分に安心しているんだな、と思う時がある。

メンタルモデルが、雇われ人だ。
(実際、雇われているんだけど)

学生時代、飲食店でアルバイトしていた時、
暇な時に、店内を掃除するよう指示が出ていた。
満席の時は店中を走り回るのに、お客さんが途絶えると、
急に手持ち無沙汰になって落ち着かなくなり、
ダスター(台ふき)もってウロウロしたっけ。

さぼっていると思われたくないから。

急に空白時間がやってきた時のメンタリティは、
あの時と実はあまり変わってないのかもしれないな、と。

今は誰かに監視されている訳ではないけれど、
私が私を見ている。

手を動かしている自分に、さぼってないぞ、と
無意識に安心してしまっているのかもしれない。

以前、小さな会社で社長の顔の見える範囲で働いていた時、
社長はいつも考えて、動き回っていた。

絵に例えるなら、社長が白紙にさっと下書きを書き、
私たちが色を塗ったり細部を整える役割分担。

「どうなりたいか」「どうしていきたいか」を
描かないと次が生まれないし、
それを描くには、むやみやたらに手を動かして安心するんじゃなくて、
頭で考え続けないといけないんですよね。

日本人が勤勉だけど、仕事の生産性が低い、
と言われる所以は、”忙しさの罠”にあるのかもしれない。


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