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大事なコトは「分かりにくい」の裏にあるのかもしれない。

年末に、この冊子を読み込みました。
IIHOEさんが出しているソシオ・マネジメント vol.11「2030年代の東京に、どう備えるか?データで見る東京の『これまで』と『これから』」

IIHOE代表の川北さんの解説動画つきで申し込んでいたのですが、年末年始休暇中にじっくり堪能できました。

高齢者率、高齢者の独居世帯率、要介護認定率、1人あたりの医療費・・ただの数字の羅列でしかない、あらゆるデータを、円グラフや折れ線グラフにしたり、数字と数字を割り算して割合を出したり、比較したりすることで、課題を浮き上がらせ、解説してくれています。

まるで、「あぶりだし絵」みたい、と思いました。
(みかんの汁で絵を描いて、暖めると絵が現れるやつ)

本当は「ある」んだけど、誰かが熱量かけてあぶり出さないと、
「ない」ように見えるんですよねぇ。

内容をざっくりまとめると、

少子高齢化の問題は、東京も他人事じゃいられないよ。
・1人暮らし&マンション多い。地域住民のつながりが希薄になりがち
・ここから予想される公共施設の修繕費が全然足りない。お金に余裕あるわけではない。
・要介護認定率も医療費も他県より高い
東京っていっても、23区で大分差があるけど、今から計画立てて備えておかないと本当に大変だよ。

ということが、数字を用いて説得力をもって書かれています。

23区で差がある、と書きましたが、
興味深かったのが、各区のデータの見せ方の差でした。

読後、自分でネットで調べてみたのです。
税収率1位の「港区」の財政状況をホームページで調べてみると、
カラフルで挿絵もあって、比較的読みやすい。

逆に、最下位の区を調べると、
モノトーンで挿絵もなく、淡々と書かれていて、じっくり読まないと頭に入ってきません・・。私のリサーチ能力の問題で、実はもっと分かりやすい資料があるのかもしれませんし、読解力の問題かもしれません(爆)

当たり前のことですが、
「読みやすい」資料の裏には、「読みやすくしたい」人がいます。

情報を届ける側が「読みやすい」ものをつくるのは良いのですが、
受け取る側に立った時、
「読みやすい」ものばかり読んでいると、
誰かの意図に操作されやすくなってしまうのだろうなぁと思いました。
大事なデータは、読みにくいところにあるのかもしれません。

そして、きっと「読まれたくない」と思う人もいるだろう赤裸々なデータの数々を、「読みやすく」届けてくださったIIHOEさんに感謝。本著は、ここから購入できます。

どんな備えも、まずは「知る」ことから。

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求人記事を代筆する時は、「読みやすく」するよう全力で頭使ってます・・。だって、素敵な企業さんは多くの人に知ってほしいから。

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