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「それ、新品じゃなくてもいいんじゃない?」新宿マルイで見たメルカリの広告に思う、若い世代の感覚

先日、新宿のマルイに行きました。

新宿には何度も来ていましたが、マルイに立ち寄ったのは、約20年ぶりくらいではないかと思います。大学生の頃、バイト代を握りしめて、服を買いに来たのが多分、最後。とても気に入って購入したセーターが、すぐに破れてしまって、お店の人に交渉して交換してもらったのは、確かマルイだったはず。

可愛い洋服がずらりと並び、でもいつも財布とにらめっこせざるを得なかった、当時の思い出に浸りながら現地に着くと、まず目に着くのは大きな「りんご」の絵でした。1階は巨大なApple ストアになっているのですね。

「服はみんなネットで買う時代だもんなぁ」と、この20年の商取引の変化を思います。そして建物に足を踏み入れた途端、さらにぎょっとしました。

入口を入ってすぐ、「それ、新品じゃなくてもいいんじゃない?」というメルカリの広告がでーん!と壁一面を飾っていたから。

マルイに中古品を買いに来るお客さんはいないはず。つまりは、来たお客さんに、「買う必要ありますか?」って問うているってことです。そんな広告が掲載されたデパート、見たことあります?

でも、こういうメッセージが若い子たちに受けるってことなんだろうな、と想像しました。

株式会社An-Nahal取材記事に見る、ミレニアル世代の感覚

昨日、株式会社An-Nahal代表、品川優さんに取材した記事がDRIVEメディアで公開されました。

株式会社An-Nahalは、主に企業に向けて、ダイバーシティ&インクルージョン推進のための研修やコンサルティングを提供しています。代表の品川さんは、平成生まれの31歳。私が39歳なので8歳年下です。

世代の差なのか、品川さんの個人的な優秀さなのかは分かりませんが、話を聞いていると、とにかく清々しいのです。一点の曇りがないと言いますか。「そうは言ってもさ・・」みたいなのが、ない。目指したい未来に向かって、ぐんぐん進んでいる。

若い人の感覚が聞いてみたくて、こんな質問をしてみたのですが、その答えは、マルイのメルカリ広告にもつながっているように思いました。

――若者がダイバーシティに敏感なのは、なぜでしょう?品川さんの個人的な意見で良いので教えてください。

 品川さん : 多様な情報に触れて育ってきた、デジタルネイティブであること。また、SNSなどから自分の好きなものを選んだり、見せたい自分を見せるといった「個人」に意識が向いている気がします。個を尊重するという意味でのダイバーシティですね。
あとは、未来は何も分からないということを感じていると思います。高度経済成長の時代ではないし、気候変動の問題もある。明日の未来も保証されていませんし、自分たちが今我慢していたら30年後地球が存在しているかも分からないという状態ですよね。
これからどうなるか分からないから、「今」「自分」にフォーカスする。「今」を一緒に生きる人が健やかでいてほしいし、自分も健やかでいたいと思います。

未来は何も分からない。明日の未来も保証されてない。自分たちが我慢していたら30年後に地球が存在しているかも分からない。
だから、環境に配慮していない企業の商品は買わない。

若い人向けに服を売る商業施設に「メルカリ」の広告があるってことが、上記の品川さんの感覚を裏付けているような気がしたのでした。

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